2012年3月29日

広島交響楽団で念願のシンフォニア・ダ・レクイエム


今年に入ってからブリテンが私の中で大ブレイクしています。
きっかけは真夜中の会話を書いていたときに、最後の最後で"青少年の管弦楽入門"に多いに助けられたというのもあるのですが。
とても情景が浮かびやすいというか、詩的で美しい音使いをしているように思えたのです。
(余談ですが相方の子供時代にこれとプロコフィエフの"ピーターと狼"のレコードが家にあったそうです。私もそんな幼少期だったら…)
でもウィキなどでは彼のせいでイギリスの音楽事情は世界から後退したというのは事実であるが、同時にイギリス人の音楽観をこれほど世界中に広めた人物も皆無である。なんて書かれていてひょえー、となってしまうのですが。
しかしウィキの書いてあることも確かにそうかも^^;と最近彼のCDを求めて聴きつつ思います。本当に彼の持つ旋律は紛うことなくイギリス的。

もう一人、今私の中で流行っているブリスも、ブリテンとほぼ同時期のイギリスの作曲家です。彼も含めて(ただブリスは、自分の中では当たりは半分くらいかな?好きですが。)あれこれ聴いては楽しませていただいています。もともとエルガーやヴォーン・ウィリアムズも好きなのだから、当然の流れかもしれませんが。
イルミナシオンとかも良いですね。いつか紀尾井シンフォニエッタで聴いてみたい。

しかし彼の曲を演奏会で聴く機会がないか?と探していた所、丁度地方オーケストラフェスティバルで広島交響楽団がオールイギリスプログラム!しかもシンフォニア・ダ・レクイエムを演奏する事がわかり、すぐさまチケットを買いました。
この曲はかつて第二次世界大戦が勃発した直後、日本が皇紀2600年という事で委嘱したものの、そのタイトルが不吉すぎる!ということで却下された作品です。
その日が来るのをとても心待ちにしていたものの、しかし当日いきなり体調不良になり、かなり迷ったのですがこの曲はなかなか聴けないかも、と思い頭痛と腹痛を抱えた状態で、錦糸町のすみだトリフォニーホールへ出かける事にしました。

当日のプログラムはこんな感じでした。
指揮 秋山和慶
チェロ マーティン・スタンツェライト(首席チェロ奏者)
管弦楽 広島交響楽団


エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 作品85
ブリテン:イギリス民謡組曲"過ぎ去りし時…" 作品90
ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム 作品20

冒頭のエルガーのチェロ協奏曲から良い出だしだったというか、チェロのマーティンさんが丸みのある温かい音を出すので、すっかり気に入ってしまいました。特にこのオケは弦が凄く繊細で、丸い優しい響きをもたらしていると思いました。
この感じならブリテンの2曲(チェロのアンコールも良かった!)も期待できると、この時だけは頭痛も腹痛もすっかり忘れられる気分でした。

個人的には木管はもっとグレードアップできるんじゃないかなぁ、という気がちょっとしたものの、非常に熱のこもった演奏で、忘れられない良いプログラムになりそうです。シンフォニア・ダ・レクイエム、今CDかけながら演奏の事を思い出していますが、広島交響楽団のは更にイギリスの光景が(Top Gearで訓練されているからかwまぁ行った事のある数少ない外国ではあるのですが)何度も頭の中に浮かび出てきて音の一つ一つにじんわり感動しました。
広島交響楽団そのものにも好印象で、来年またすみだトリフォニーに来るようならば、足を運んでみようと思います。音出しの真っ直ぐで素直なオーケストラ、という感じでしょうか?うまく言葉に出来ないのですが…。
アンコールはエルガー、威風堂々の5番!あまりに有名な1番じゃないのがミソ。これがまたトラッドな感じの、良い英国調の演奏でした。とても嬉しかったです。
威風堂々も全曲聴く機会が欲しいのですが、なかなかやりませんねどこのオーケストラも…。やるんだったら私は行きますよ。

ブリテンものは次は5月に新日本フィルが同じすみだトリフォニーで”4つの海の間奏曲”を演奏します。格安でもあり、もう既にチケット買ってあります。新日フィルも私ははじめてなので非常に楽しみです。
4つの海の間奏曲は、オペラ"ピーター・グライムス"の中の間奏曲を抽出したものです。映像的で大変美しい音をしています。(オペラは無茶苦茶暗ーい内容ですが…これも秋に新国立劇場で初演されるんだよね。)興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

※シンフォニア・ダ・レクイエムは頃合の良いのがなかったので4つの海の間奏曲を。この映像は私の好きな指揮者であるネヴィル・マリナーさんが振られています。



2012年3月25日

4つのリクエスト+α。その背景にある音楽について(絵の話しですが絵はありません。)


ここ暫く、私はtwitterのタグ勘違いで4つの絵のリクエストを受けてしまい、その作業にずっと当たっていました。
描いたことのないキャラばかり。はっきりいって、悪戦苦闘も良いところ。せっかくリクエストいただいたのに申し訳ない気分でいっぱいでした。それでも描いている間は楽しかったですが。
本当はササッと、華麗なポージングのキャラクターでも描ければよかったのですが、絵の技術のない私には、好き勝手にテーマを決めて描く事しか出来ませんでした。
絵のほうはpixivに全て上げているのでもし興味があればそちらをご覧頂くとして、こちらではそのおまけ的要素について。

私は絵を描いているとき大抵何か音楽をを聴いていることが多いのですが、ずばり音楽そのものが裏テーマになったり、逆に音楽に絵が助けられたりする事が良くあります。今回も幾つかの音楽にお世話になりました。
一応pixivのキャプションにもそんな曲があればその都度書くようにしているのですが、有名どころとは限らないというか、マイナーな音ばかりなので、書いたところで伝わるかどうかは未知数。でもまぁ書いておくか、という気分でした。
でもyoutubeにないかな、と検索した所、全部ありました!さすがyoutube。
今回おまけとして、絵をリクエストしてくださった方、見ていただいた方に絵の背景だけでも伝われば、とこちらに置いていく事にします。
ついでに同時期に上げた「はっこう☆」の実験で描いた”It's rainning”のイメージになったシューマンについてもリンクを貼っておく事にします。


FSS・ダグラス・カイエンとミースを描いた"身勝手な君に"
ブリス「来るべき世界」エピローグ(実際の映像は組曲全曲なので、最後の3分少々だけだけど。全曲お薦めです)
来るべき世界は1936年にイギリスで製作されたSF映画の為の音楽です。


銀英伝のヤンとユリアン(とキルヒアイス)を描いた"どうしてそんな事に?"
シューベルト”ザ・グレート”(交響曲第8番)


FSS・クリスティン・Vとダイ・グ・フィルモア5を描いた"それでもまた、日は昇り"
ブリテン・テノール・ホルンと弦楽のためのセレナードより「夜想曲」歌詞はこちら


最後もFSS。ちゃあとルミナス騎士団メンバーを描いた"はっこう☆"
Chicane"come back"
Chicaneはジャンルで言うと…トランス?トラック毎に歌い手が違います。


これはおまけのおまけ。"It's rainning."はっこう☆の同時期に描いたものです。
シューマン"ダヴィッド同盟舞曲集"


でもとても面白かったけど、TGのリチャード・ハモンドも小説の方もほったらかしだ^^;
今度は真面目にそちらにとりかかろうかな。脱線しまくるだろうけど・・・。

2012年3月21日

簡単に新型iPad

土曜日の話しになりますが我が家に二台目のiPadがやってきました!
今まで絵は相方の初代iPadを間借りしてやっていたのですが、
作品を整理しても次第に動きが鈍くなってきて、筆動作などはとくにすぐ固まりそうな動きをするように。もともと粘って3代目の意向を確認していたのですが、(新型が出れば値下げするだろうiPad2とどちらにしようか結構悩みました。)どうせ長く使い倒す物ですし(私はあんまりその辺り丁寧とは言い難く・・・)結局新型発表の次の日に注文してしまいました。


私の場合は初代との比較になってしまうので、iPad2をお持ちの方はあまり参考にならないと思いますが、何日間か使ってみて。

1マイクの音声入力が無茶苦茶賢い
何かマイクがついていて、それで文章入力しようという機能がついていました。大したことないだろうと高をくくっていましたが、これが便利!早口でなければ、ちゃんと文章入力されますし、オプションみたいな他の選択肢も出てきます。
ちなみにまる、とかてん、とかびっくりもちゃんと反映されます。顔文字は分からないけどw
特にこれが便利だと思うのはツイート。最近のツイートの3~4割がマイク入力です。キーボードと同等かそれ以上に速い。iPadの画面キーボードをミスタッチしやすい私にはお気に入りの機能でした。

2画面は綺麗か?
綺麗だと思うけど、超きれいか?と言われるとそこまでではない気が。ただし家のパソコンよりは細かいところは良く映っていると思います。(09年製・onkyo)

3カメラ面白いね。
多分これで写真を撮る人あんまりいない気がしますが、写真も流麗で素直な感じ。いざとなったら画板を構える感じで撮れます。意外と構図を捕まえやすいしシャッターも速いです。
スカイプもこれなら結構綺麗な画像になるのでは?(あんまり綺麗である必要もないか・・・)

そんな感じです。って、全然参考にならないだろ!
でもぐうたらツール&スケッチツールとしては凄く良いです。パソコン熱くなるので、(今もキーボードが暖房状態・・・)ウェブやツイートするだけならiPadで充分ですね。
また面白いアプリを見つけたらご紹介します(絵方面が多くなるのかな?)
twipicに載せた落書きの色鉛筆のウリクルは、彩りえんぴつという新たに入れたアプリで描いたものです。色鉛筆および水彩色鉛筆風にしか描けませんが、キャンバスが数種、レイヤーもあって、出来た作品をその場でツイートできる手軽さはあるようです。85円という値段も面白い?

2012年3月13日

それで結局の所、ファイブスター物語はリブートor単行本?


NT連載時そのままの掲載が売りの、FSSリブートもとりあえず、7まで出て単行本12冊分、ニュータイプでの連載分はカバーされた訳ですが・・・
しかしどんどん分厚くなって、リブート7なんて、何だかこのまま枕にして眠れそうです^^;
(このブログでは、両方を区別する為に、リブートは数字のみ、普通の単行本は巻表示にしますね。)

マモルマニアな皆さんは、きっとリブートと単行本、両方持っていると思っていたのですが、でもそうでもないのですね。ツイートとか見ていると、「意地でもリブートには手を出さない」みたいな書き込みも時々見かけました。
全く同じではない、でも、殆ど同じ?みたいな内容は確かに人によっては辛いかも。
私みたいに昔の表紙見て喜んだり、リブートに書き込んである一行の新情報に心躍らせている人のほうが変わっているんだろうなぁ・・・そこに喜びを見出している変人ですがw

そこでいろいろ思ったのですが、リブートと単行本、今から買うならどちらがベター?
単行本は何でも今後、NTと同じサイズで再出版されるという話も聞いています。それはまず置いておいて、今買える状態のものを私なりに。
基本的にはリブートの方がお得感は強いので、「新品でお値打ち」を狙うのなら、とりあえずリブートで良いと思いますが・・・

話し順に追っていきます

1話 運命の3人の女神パート1・ラキシス (リブート1、単行本1巻+2巻ちょっと)
リブートかな。昔のデザイン画沢山載っているし。単行本2巻を買うとちょっと被りがあるけど。
(あっ、でもクローソーのスリップ姿って、単行本にしかないんだっけ・・・何であのシーンあるんだろう・・・)

2話 運命の3人の女神パート2・クローソー (リブート2、単行本2~3巻)
単行本2巻は2005年に改訂され、フルカラーで連載登場したファティマ全員の設定画があります。服やお披露目についての解説や読み物もあり、個人的には目を通して欲しいと思う項目。お得度もあると思います。DESIGNSなど、設定資料集全部買う!という意気込みの方、あるいは永野先生の幻のデザイン画(ナイチンゲールだっけ?)が見たい方はリブート一冊でも間に合うと思います。変更Pは単行本、リブート両方にあるけど少ないです。


3話 トラフィックス1 (リブート3、単行本4~5巻)
リブートで良いと思います。表紙を見るのも楽しいです(それはどれもそうだけど・・・)


4話 運命の3人の女神 放浪のアトロポス(リブート4,5 単行本第6巻〜第8巻)
単行本しか持っていないそこのあなた、リブート5は買いましょう!(TOJ買っていた方は別ですが・・・)全然違うよね。ボリューム過多とは私は思わないよ。多分多くの方も連載時の方が好みじゃないかと思ったり。
4も違いはありますが5程ではなく。その変更が気になる方は後で6巻を買えば良いじゃないか、という気がします。


5話 ザ・シバレース(リブート6、単行本第9巻〜第10巻)
この話は私は単行本を推したい。単行本しかない書下ろしが複数あるからです。Dr.ダイヤモンドとプリンセス・タイトネイブだなんてリブートだけだとごっそり出番が減ってしまい、結構唐突に・・・彼らは今後の展開でも出てくる人物だと思うんだけど。あと、もう一つ重要な話が抜けている。こちらはカイエンとエストとマグダルに話がかかります。センセイもこの点お詫びしているけど、何とかならなかったのかここは・・・。


6話 マジェスティック・スタンド(リブート7 単行本第11〜12巻。どちらも以下続刊)
新情報多目だし、リブートでいいかな。多少違うPもあるけど。単行本11巻にはファティマの性能についての解説や各個人の数値が載っているけど、ちょっと検索すれば出てきそう・・・気になる方は見てみると楽しいですが。リブート7については、これが正式なものになるかはまだわからないけど、表紙に書き込まれている情報もかなり多いです。


という感じでしょうか?今からFSS読んでみようという方、もしいたらご参考までに。
既に単行本持っている方は、リブート5と7はあっても良いかな?
しかし本当に今後の単行本がニュータイプと同じサイズになったら・・・また買い直し?(きっと値段も高めになるよね。)
いいや、私は新刊と2,3巻だけ買います(^_^;)w

2012年3月10日

追伸。「真夜中の会話」公開から一ヶ月&今月のニュータイプ・FSS特集について

そうそう、書き忘れましたが、ファイブスター物語の二次小説「真夜中の会話」公開から一月経ちました。
基本的に告知はツイッターと、自分がプロフィール公開している幾つかのSNSのみでしたので、果たしてどの位の方が読んでいらっしゃるのかは不明です。カウンターは厳しく設定してあるので、1日1アクセスあれば良いほうなのですが、・・・だから片手くらいの方が完走されたのかな?と思ってはいます。
ご感想もいくつか頂きました。読んでくださった方いるんだ!ととても嬉しくなりました。本当にどうもありがとう、の気持ちで一杯です。
正直なところ、あまり嬉しくない事も少しだけですがあって、いっその事公開やめようかな、と思う日もあったのですが、このご感想だけを頼りにとりあえずこのまま残して、出来たらゴティックメードの公開までに、没になっている記事の一つ、FSSの展開予想記事だけは上げてここでお知らせしたいな、と思います。
本当はイイネ!ボタンでもあればよかったのですが・・・。また良かったら一言頂ければ、私としては大変嬉しいです。
※余談ですが、何故か2月16日にアクセス集中している時があります。・・・googleのメンテナンスか?^^;

でも4月21日GTM公開の記事を2月に見たのですが、今月号のNTを読む限りでは、それはちょっと無理そうですね・・・本当にいつになるのやら、ファイブスター物語の連載再開。
でも本当に続きが読みたいと願う一人として、少なくとも物語が動き出すまではもう暫く煩いと思います。すみません。再開したら私も落ち着いて普通に戻るのかな・・・

あと、今日発売のニュータイプ、アシリア・セパレートのエストが話題になっていますね。
確かに絵としてカッコいいし今後に期待出来そうですが、私個人としては、永野センセイがTop Gearの事を熱く語っているのが、TGファンとしてはとてもとても嬉しい一幕でしたwこれだけで今月は満足してしまいました。
まぁ私がF1に嵌ったのも永野先生の一言がきっかけなので、車好き→TG好きでも全く不思議ではないのですが。でもセンセイのおっしゃっている事にいちいち頷き微笑んでいる私がいたのでした。
ジェームズがモデルのキャラとか、出てこないかなぁ^^;
あと、人気投票トランプのジョーカーが全く予想通りだったので、その辺りが面白かったです。買うかどうかは現在未定ですが・・・。(書き下ろし、B6サイズくらいなら買うけどw違うよね。)

光線追っかけ・メイキングその2(まだ続いていた、絵の話です)

昨日の記事、絵の続きです。
残った3枚のレイヤーをフルに使って、まず色を塗るのですが・・・
今回ベースの色が濃いため、色が分かりにくい。かといって絵の具の色を濃くすると違和感が出るので、まずベースを乗せたまま、17%くらいに薄く、試しに部分塗り→OKそうなら、ベースを外して白の状態で塗っていました。
最初からベースを無視して白の状態で塗っても良いのかも知れませんが、そうすると、重ねた時バランス悪く見える場合もあります。
とりあえずエアブラシで重ならない部分を一通り塗る→はみ出しを消す→確認して圧縮を繰り返し、一通り色がのった後に、筆で「私個人の色」を出していきました。
肌色だけの一枚と、それ以外の一枚を作りました。
この時、白の部分は影になりそうな一部を除き塗りません。あとで削って色を出すからです。
彩色した状態の二人はこんな感じ。ベースを外すと、暗い色合いの薄い水彩画といった所です。


色を塗った後、ベースの1と2を、それぞれ消しゴムで削っていきます。
なのですが、ちょっとどんな風にしたらいいか、一応先に別に削るイメージをメモしておきました。

そして2種のベースをそれぞれ消しゴムで削ります。
彩色を外して削ったり、彩色したまま削ったり、この辺りはランダムです。
良く使ったのは、エアブラシの三角(3%~11%を行ったり来たり)と、平筆のアングルです。
 今回は背景のアメトリンの色を大まかに消しゴムで表現した後、人物のハイライト~影に移りました。
 大まかに書くと
2種ベース重なった黄土色→影 
ベース紫→同系色、やや薄く暗い影 
ベース黄色→ややハイライト 
白→色としての白、もっとも強いハイライト
を意識しました。 実際は、これが消しゴムの消え方による濃淡も加わり、結果として陰影に近い効果が出るようです。
下の絵は、ベース黄色を削った後の状態です。
ウリクルの瞳は全面的に削れていますが、これは紫を残して、アイレンズっぽく映ればいいなぁ、という効果を期待した為です。紫の削り方と組み合わせ、最後に少しだけ紫とオレンジを加えて出来たのが下の完成版です。(例によってクリックで多少拡大します。)


"Ametrine"


という訳で、とにかく光らせてみたかった…の巻でしたw
次はフルスクラッチでリチャード・ハモンドに挑戦したいと思います。どう表現するのか考えるのが今一番楽しい?
ちなみにibisPaintではアップデートで、絵と同時にこのような動画も公開されています。上手な方の絵は、この動画を見ても楽しいですよ。 自分の置いていってどうするんでしょう、状態ですが。

2012年3月9日

光線追っかけ・メイキングその1(なのか?絵の話です)

前回削って描く絵の話をここで書いたとき、「コーラス3とウリクルで、もう一枚やりたいことを伴った絵がある」と書いたのですが、その時の絵がこちらです。
結構思うように出来たので(勿論反省点大有りですが。マスク一部失敗してますし)pixivに投稿したら褒めていただいたので嬉しく思った一枚です。こちらは二重ベース削り+絵+さらに二重ベースで削りで紙吹雪を飛ばしました。
例によって、絵をクリックすれば多少大きく表示されると思います。

  "降り積もる祝福"

最初上の絵を使ってブログで説明しようとしたのですが、上手くできなかったので、新たにもう一枚同じ二重ベースで分かりやすそうな絵が描けないか、と思って突如絵を起こしてみる事にしました。
テーマは「アメトリン」。アメジストとシトリンの両方入った結晶ですね。私が大好きな天然石の一つです。(あとラブラドライトも大好き。)
最初は手帳の片隅に簡単にメモをしてから、下書きをします。 まずこの作業がネックでした。私は絵を描くくせに、「下書き」と「ペン入れ」が大の苦手だからです… 迷い線が多いのか、ペン入れした後で見ると、大抵思ったような形になっていなかったからです。普通の絵はペン入れしませんが、イラストとかは避けられません。
 そこでまず迷い線を減らそうと消しゴムを駆使して形を整えたり、人物ごとにレイヤーを変えて調整したり、色を変えてみたりしたのですがそれでも困難を感じたりしていました。
 前回の絵辺りで、下書きの一部にエアブラシを導入し、難しいところは面で描いて消しゴムで描いたり、、ぼんやり描くようにしました。そして、あえて暗色で下絵をかくようにしたら、描きやすさが格段にアップしました。なんででしょう?これはあくまで下絵だという割りきりが出来るようになったからでしょうか。 下書きの苦手な方(あんまりいるとは思えませんが…)、ちょっとお勧めします。
実際はこの絵の後に、暗色を外して、場合によっては色を反転させてペン入れしています。この下絵はガタガタなのに、ペンの運びが前よりはちょっとだけ良くなりました。
 (実はこの下絵、8割くらいは指で、しかも電車移動中に描いています…^^;)


そして先にベースになる色を2枚作ります。
 今回はアメトリンがテーマなので、アメジストとシトリンを思い出させる色合い2枚を用意します。
 バケツで色紙を2枚作り、さらに今回は、アメジストとシトリン部分に違う淡い色合いを付け足しました。

これを紫でペン入れした絵に合わせます。黄土色っぽいグラデーション、何か色つけ難しそうですが、この状態で色を入れていきます。 この時点で3枚レイヤーを使っています。ibisPaintのレイヤーは6枚までなので、あと3枚で色付けする必要があります。


今回はここまでにします。一体誰が読むんだ、という感じを残しつつ(^_^;)

2012年3月6日

鈴鹿サーキット50周年・ファン感謝デーに行ってきました。

金曜日の夜、私たち二人とお友達と3人で、新兵器でもあるゴルフGTIを駆って鈴鹿サーキットへ行ってきました。
毎年のようにF1を見に鈴鹿に出かけているとはいえ、実はそれ以外でサーキットに向かうのは13年ぶり(^_^;)
西東京市の我が家から500キロ近くあるのかな?しかも私は高速道路が大の苦手で…
それでもゴルフGTIは運転しやすい車でした。加速が凄く楽。ポイントも大変見やすい。
急に運転が上手くなったかと錯覚するほどです(^_^;)
私は寝てばかりでしたが…、それでも金夜出発→日曜夜明け前の帰宅は堪えました。

鈴鹿サーキットは今年50周年と言うこともあり、イベントにもとても力が入っているように思いました。
ほぼF1の時を再現したような感じの売店や、ショーを用意していたのではないでしょうか?
老若男女思い思いに楽しんでいて、とても気分の良い一日でした。
風はあったものの、天気も素晴らしく良くて、ボーっとしていてもその空の青さと賑わいを見ているだけでも楽しめました。
そして、F1マシンはやはりこの時の方が音も見栄えも良かったよなぁ、とオイルを吹いて走る昔のミナルディを見ながらwそれでもそんな事を思ったりしました。
今年の段差ノーズは反対!見栄え悪過ぎ。

ただ生憎今回私はカメラを忘れた為(^_^;)、その時の写真は相方の撮ったこちらをご覧下さい。
懐かしいマシンの数々やドライバー、フェラーリイタリア、夜のサーキットなどを見ることが出来ます。
あの暮れ行くサーキットに光る観覧車の色のコントラストは、個人的に忘れることの出来ない美しさでした。
加瀬さん楽しんでくれたかな。そう思いながら満足してサーキットを後にしました。

あとここではアルバムにない写真を抜粋して。(携帯で撮りました。クリックすると少し拡大します。)
風の冷たい早朝、サーキット入り口からこんな花々が出迎えてくれました。鈴鹿サーキット側の気合が伺えます。

今回GPスクエアに特設されたサーキットのメモリアル売店では、懐かしいグッズや、実際に使われた物が展示されて売られていました。更に後方にはタミヤやトミカの専門の売店も用意されていました。
これはミカ・ハッキネンのF3マカオGP(1990年)仕様のレプリカヘルメット、13万5千円だったと。売れたのかな?(NESTEのロゴが懐かしい~!私もちょっと欲しかったw)


あと、この2つはペダルカーミュージアムという催し物の展示物です。
男の子(女の子もかな?)なら一度は遊んだであろう古今様々な自動車コキコキ、あのおもちゃが沢山展示されています。こちらは4月8日まで展示されているので、まだ見るチャンスあり。圧巻の品揃え&模型ファン、及びモータスポーツファン&男の子なら見所満載でしょう。


2012年3月1日

見えない光線とやすりがけ(の気分。絵の話です)

3月になりました。昨日の大雪とはうって変わって、穏やかですね。
このまま春になるのでしょうか。(そうであって欲しい)

相変わらず、この2月もiPadに向かって絵を描いている機会は多かったです。
今回は小説の合間じゃないので、時間はフリーだった分気楽でしたが。
ただ、「魔女のさだめ」はせっかくなので大型連休に入るまでに一通り書いてみようかな、とは思っています。そんなに長くないし、多分別場所を作らずにここで。(大まかな話の流れは決まりました)
同時に、絵、特にFSS関連など二次的なものは、ibisPaintに上げずにここに収める事にしました。
pixivでも良いんですが…ひとまずここなら誰にも迷惑をかけまい。
ブログに来てみたら変な絵のオンパレード(既にそうか)だったらどうもすみません。
絵の場合は、とりあえず絵が題材だと分かるようなタイトルにするようにします。
尚、新たにラベル”picture”"FSS"(ファイブスター物語)も作りました。

「真夜中の会話」の挿絵の途中から、私の絵には最初、ベースになる色が入るようになりました。
もともと白い紙が好きでなく(何か全て塗らなければならないプレッシャーが…)そのためか、デジタル絵なのにぼんやりとした仕上がりになる傾向になるようです。
(主線を黒で描かないせいもあるかも。多いのは赤か、紫、セピアです。)
しかし、明るい部分も欲しいな、という思いも徐々に湧いてきて、ある時、消しゴムでベースを淡く削ってみたら結構いい感じに仕上がったので、(その絵は今回ここにはありませんが)それ以降、ベースのを削って白の部分を浮き立たせる→色の一部が明るくなる効果をどうしたら生かせるか、そんな事を考えながら作業をするようになりました。
と同時に、黒バック(正確には黒ではありませんが)の絵や、輝かせ方をtwitterで教えて頂いたので、それも併せて出来たらいいな、と思いながら描いたのが以下の4点です。

斜体の字はタイトルです。ibisPaintだと題名つけないと「無題」になるので…
題名って、意識して無題という事にしたのならともかく、つけた方が良いのならそうしたほうが、作品にとってもよりベターだと思うのは私だけでしょうか。(ibisPaintには結構いらっしゃるので)
多分、絵をクリックすれば多少拡大すると思います。

"あの日、君と見た空"

"dawn"

"空の上"(ibisPaintアップから加筆あり)

"スペースシップ&フレンドシップ"


他にも多少ありますが(^_^;)テーマとしてはこの4点。
どの絵も削り作業が入っています。
特に"dawn"はベースの色が2色あり、(小豆色と淡い山吹色)それを同時に重ねた状態で彩色し、あとでここのベースをそれぞれ削っていく作業をしました。不思議なのですが、削り作業後、光線となるオレンジ系を一部足したら、空の色は入れていないのに、入れていない筈のブルーが見えてきました。
この見えない色の効果が出てきたとき「やった!」と思ったのも事実なのですが・・・
しかし、一番拙かったのはその題材でした(^_^;)お陰でお蔵入り。と思ったのですが、昨日綺麗な夕日を見て、ついtwipicにアップしてしまったので、観念する事にしました。
見えない光を追いかけた結果がちょっとだけ出たので、個人的にはお気に入りですが。

ついでに宇宙も描いたことがなかったので、惑星(カラミティ)を描いた"スペースシップ&フレンドシップ"も完全に手探りでした。この絵は悪戦苦闘したのが良く分かるかも。油絵苦手だったのが改めて思い出されました。
(余談ですがこの絵は漫画でウリクルがコーラスをマスターとした直後の話、として思いついて描いたものです。2人が堂々と一般ラウンジでお茶しているのがばれて直後にモラードに連れて行かれる…という感じ。)
この絵は途中クラッシュして、ibisPaintさんに修復してもらいました。感謝。

ただ、見るほうはそんなのどうでも良いんだよね…絵がちゃんとしているかどうか、感性にあっているかどうか、だけで。
その前にやることあるだろうお前!
と絵に関しても、それ以外に関しても突きつけられているような気がするこの頃です(^_^;)
ただコーラス3とウリクルについては、もう一つやりたい事と結びついて思いついたものが一枚あるので、まずそれが終わってから、リチャード・ハモンドかミカ・ハッキネンを描こうと思っています。
こんな変なアイデア(といっても、アナログの絵でも、油絵は削るテクニックはありますけどね)が何処かで生かされればいいんですけど…