2012年12月18日

その7


ツイッターでフォロワーさんとお話していてふと思った事です。
もともとは、先日の選挙がらみではあったのですが・・・
こちらの作品の後書き2,3でも若干触れましたが(こちらではコーラス3についてですが)ファイブスターに出て来る国家って選挙をするような国は少なそうですが(メインだと、ボードの所・・・トラン連邦くらいか?)意外と少ないのが完全直系制。

AKDもそのはずだった筈ですが・・・国家元首が固定されてしまいました(^_^;)
ハスハ・・・は巫女で纏められ(もともとはバラバラな国で、巨大になったのはごく最近)巫女は指名制(血縁全く関係なし。まず能力がありますしね)
クバルカンも法がメインでやはり後継者は指名制。
ロッゾなんかもどちらかといえば連邦国家っぽい性格を持つし、
メヨーヨは「やられる前にやる」みたいな感じだし、
ぱっと思った完全直系制の国って、バキン・ラカンとコーラスくらい?

この2カ国が完全直系制なのは、両国とも”カリスマ的才能”を持った君主が血の流れで登場するため。
前者は聖帝として騎士の能力を見分ける力を。後者は世継ぎが必ず騎士になるからです。
しかし本来、騎士はいくら強力な家系だからといって、子孫に受け継がれ誕生するものではありません。

そう思いながらデザインズ3のフィルモア帝国の系図や解説を見ていると、さぞシステムが複雑そうというのがいつも思う事なのですが・・・あまりに王家が多い。これは古い歴史により色々な派生王家が誕生しているだろうというのも考えられるのですが、もう一つ思った事。
「皇帝が騎士であってほしい」が故のシステムなのかな、と。
コーラスが国家の仕組みとしてシンプルなのは、長子が騎士である→カリスマ役が即得られるということですが、本来のFSSの枠組みならば、息子娘が騎士になる確実性はありません。それゆえ、いつでも何処かの王家で騎士が誕生するようにレーダー、フィルモアの2大王家が統合する事もなく、しかも親戚王家あんなにあるのかな、と。、
別に人物が優秀ならば皇帝が騎士である必要も特にないのですが、強い国家、伝統ある国家であるならばカリスマ的存在として騎士である方が圧倒的に人民のプライドをくすぐるだろうと思うからです。
(と思ったらDESIGNS3のダイ・グのところにそういった記述が書いてありましたね。)
ダイ・グのお爺さんであるフルダ・ダイ・グ・フィルモア4は騎士ではなかったですが(DESIGNS2の剣聖の家系参照)お嫁さんに剣聖彗茄が選ばれたのも・・・勿論彼らには彼らの出会いのドラマがあった筈なのですが、結果的に彼にとっても、国家としても「有効な手段」だっとはいえるはずです。
ただ彼らの息子は物語の通り病弱で騎士ともならずに子孫を残すだけの存在になってしまい(う、書いていて残酷だな)孫のダイ・グが家系、血筋、能力とも優れていた為若くして皇帝に選ばれたのかな。と(若くしてなったのは、レーダー8がクリスへの恩赦を、という意向で早まった事も無視できませんが)

そしてあまりに若い皇帝が登場したわけですが・・・ふと思ったのですよ。
ダイ・グの周りにはおばあ様である剣聖慧茄をはじめ、クリス、アルカナ・ナイトをはじめとする強力で彼を慕う者達は大勢いるわけですが・・・実は、彼には参謀役がいない?
GTMのトリハロン皇子におけるボットバルト、ハスハのギラと対になるバルンガ、ミューズに対してのノンナ、ボスヤスフォートだってペールがいます。レーダー8にだって「帝国老人クラブ」の面々がいました。別に強力な能力を持っている必要はありません。コーラス王におけるマイスナー、バランカの役割を果たしてくれる、武力とは違う意味、政治的に自身が信頼できる面々です。
剣聖慧茄はフィルモア帝国の実情を良く知る人物ですしその役も出来る筈なのですが、彼女はあくまで武人として動いてしまっていていつもダイ・グの側にいません。
同じくそういう役割が果たせそうなのがトライトンなのですが、彼はあくまで他所の王家(レーダー)の王子であり本人もそれを自覚しており、また彼自身もちょっと実直すぎて・・・という所はあります。
クリスはまだ若すぎるよね。それに、彼に対して愛情を持ち、ダイ・グに対しひとり誓いをたてていますがこれもあくまで武人として彼を支えていこうとするものです。

フィルモア帝国には皇帝陛下ですらわからないような所もあるカーテンがたくさん控えている、というトライトンの発言から、またミヤザとかティルバー女王のような「皇帝陛下のため」と言っているけど裏でよく分からない動きをする、信用できるの?みたいな面々が周りに多くいるのだから尚の事、時には主君と違う意見もするだろうけど、基本的彼のために動いてくれる立場の人物っていた方が良いのに、と思うのですが、若いのに何故かダイ・グにはそのような人物が控えていないように思います。
戦争ではなく、国家とのしがらみまでもひとりで戦わなければならないのかという印象が最近一層強くなりました。
しかもいざとなれば、その複雑なシステムゆえに、次の皇帝になれそうな人物も、たくさん控えているよとミヤザさんは言っています。「もしも陛下に何かございましても、翌々日には新皇帝も決まっておりましょう」と。いやぁ!変な事したら皇帝下ろされちゃう、または内側から抹殺されちゃうわけ??
それって立場が似ているじゃないですか・・・GTMのトリハロンに。

しかも、彼にはもう一つ大事な役割を担って欲しい立場のひとが欠落しています。
「彼の本心を知る、心の支えになる人」です。
いるじゃん、クリスが・・・と思いたいのですが、クリスは真正直に彼を支えていくでしょうけど愛情表現は戦でしか表せないでしょうし、DESINS3にあるダイ・グ王家正装の表記・・・「晴れの正装で~着こんで行った訳だがそれだけではなく、クリスティンを助けに行く為にこれに着替えたのであろう。本人は多分気がついていないが」とあります。
クリスを助けに行くのが無自覚ならば、ましてや好きなのも無自覚なのではないですか?
ダイ・グがもしクリスが好きならばもっと熱のこもった表現があっても良いんじゃないかと思うしその思いだけで彼の支えの一助となる気がするのですが・・・本人気がついてよ!イヤリング渡したんだし・・・
クリスとの会話には温和な空気も少しだけ感じますが、彼の重圧が皇帝の仮面を外させていないような印象も受けます。(彼が今の所仮面を外したのは、フィルモアの計画を話したとき・・・彗茄に対してだけだはないかと。しかし、おばあさんだもんな。あくまで・・・)
ただでさえ孤独な立場の皇帝です。彼を慰めたり励ましたりする若い人、いないのでしょうか?

これから縁談の予定も控えているみたいだし、果たして妃になる人にその役割は期待できるのでしょうか?・・・誰にしても基本は無理だろうなぁ。クリスならともかく。クリスはその役が出来ません。
ニオも懸命にダイ・グを支えるでしょうけど、やはり若く実直すぎて参謀も無理だし、かといって彼の心の支えになる役割になるとは思えません。
チャンダナは?違うよね(^_^;)コーラス3はその役がウリクルだったのですが(妃じゃないのが大問題なのですが、ここでは置いておきますw)
そういう意味でも、天照もまだ、その役割がラキシスではなく命様だったりリトラだったりする所がありますよね。徐々に、ちょっとずつだけ変わっては来ているみたいですが・・・まだまだかな。

いやFSSを読んでいる多くの方がダイ・グの将来について不安に思っている、あるいは何かを想像している事とは思いますが、
GTMのラストにクリスらしき人物が出てきますが、ひょっとして、新しいフィルモア皇帝(という事にしておきますよ。外れたらごめんなさい)にとってはクリスは彼の良き参謀になっている可能性があります。フィルモアの実情を身をもって学び、ダイ・グの真実と思いを受け継ぎ、その生涯の最後まで帝国に奉仕する立場として。
そんなクリスティンの人物としての成長を、今後見守っていく私たちになるのかもしれません。ダイ・グとの辛いドラマが背景に控えていそうな事を予感させつつも。


12月19日追記。

昨日書いた上の記事を思い起こしていたら、ある事が急に頭をもたげてきました。
リブート7のノルガン・ジークボゥのキャラシート記載にある「とある女性が絶えず見守っている。そしてその女性こそが・・・彼を導く支えになっているのだ」というこの女性、実はクリスティン・Vではないのかと。
勿論これはGTM最後の人物が=ノルガンである事、さらにフィルモア皇帝である事(レーダー9かどうかはここでは一旦置きます。私はそう思っていますが)が条件になりますが。
あのなぁ・・・先日もジークボゥはレーダー9じゃないんでは?というお便りを頂いた後だろう!とある意味厭きられそうな展開ですみません・・・。

しかし若き皇帝を支える参謀としてのクリスを思い描いた時、ああ、ひょっとすると彼女が映画の最初と最後に登場するのはとても意味あることではないのかと急に思えたのです。最後に出て来る彼女は、ちょっとだけ老けて見えましたし。(アイシャみたいな感じ?)

DESIGNS3のクリスティンの表記。最後に「誰よりも戦いたくないのだ」という表記があります。しかし、今現在は戦う事でしかフィルモア帝国への忠節を、ダイ・グへの愛を表現できない状態でもあります。この表現に長いこと疑問符を持っていました。
しかし魔導大戦でひょっとすると彼女は気がついてしまうのかもしれません。「戦だけでは大切な人を守れない」のだと・・・と思えたのです。
国をより良い方向へと新しい皇帝を導く「参謀としての」役。それはフィルモア帝国の危機→国がなくなる事に対し、帝国民を他の星に移すという無茶でどうしようもない使命を、今までダイ・グや慧茄やレーダー8とかが背負ってきたものを理解しつつ、でも戦ではなく何か他の手段で見つけること。
優しい人物であるジークボゥを帝国の複雑なしがらみから守りつつ、彼を支えるのにはぴったりではないでしょうか?帝国に尽くす事を定められたクリスなら・・・彼女の成長如何にかかりますがクリスならやり遂げられるような、そんな気がします。
そしてどうやって新しいフィルモア皇帝はその責務を果たすか。・・・それは以前私も予想しています。(「その3」をどうぞ。)これに関して、今の所妄想を変える予定はありません。

ダイ・グとの間には花壇に花は咲かないと言われましたが、ひょっとすると大輪の花が咲くのかもしれませんよ。それは恋愛とかではなく、戦いでは生まれ得ない平和の花。例えその前に悲劇的な結末が二人の間に訪れてしまったとしても・・・。

2012年12月6日

その6


初日から立て続けに3回見た後、忙しかったのもあり中々映画館に足を運べませんでした。もうその間他の方も多く書かれていると思うので、ここではつらつらと。
やっぱりというか、4回目も映画の間終始ニコニコして、またも途中でうるうるしてしまい、結局終わった直後に次の回の切符を買ってしまい、5回見てしまうことになったのでした。
今回やっとカイゼリンの美しさが判った気がする(ずっと、認識する前に終わっちゃう感じで・・・)
白く発光するところなんかは鳥肌物でした。あの色合いは何を意味するのか、そのうち分かるのでしょうか。マーク2や破烈の人形も、やっとディテールをちゃんと見た(認識した程度ですが)気がします。
そして「、見たいな」と可愛く言っているLDIの台詞と金属音を伴う髪の流れに、うっとりとしてしまうのでした。

さてもう今更なのかもしれませんが、まず最初にごめんなさい。
ビギナーズガイドの最初に出て来るのは鳳凰じゃなくて・・・ラブでしたね^^;
じゃあ彼?が落とすものは羽ではなく・・・鱗か?でもひらりとするものですよね。
彼はLEDなのかはよく分かっていません。もう言葉通り「GOD of FSS」でも良い気がしますが。色々いそうだから神様にも。もしLEDだったら、彼はすえぞうの先代?なのかな・・・

ただ色々説はあるこのGTM,私も勢いとはいえ多いにぶちまけたことを反省し、分かるものは訂正しようかとあれこれ確認もした(ツイートに色々上がっている小ネタ・・・市場の中にLDIがいる、とかは2度見たのに分からなかったよorz)けど、寧ろ「やっぱりそうだよ!」と思う事のほうが多く、これじゃ駄目じゃん、と大いに悩み中です。
今回は今まで書いたこととはちょっと違う項目を2,3だけ。皆さんもう気が付いている事でしょうし、またどう思われているのかわかりませんが・・・

・LDIの言う「1500年後」
3000年後のほうは多分魔導大戦~AKD侵攻~カラミティ崩壊あたりで良いと思うのだけど、1500年後のシステム・カリギュラは何を?
それで同時に気になったのが映画内で言っていた「平和を築く堅牢なシステムを」(みたいな事)。
東西の大国が一つにまとまってフィルモア帝国が出来、惑星連合の平和の礎となるように、これに準ずることが→事件を伴って、その後星団が一つになるようなある事が起こるのかな、と。
と思うとやはりここは星団法制定あたりの事を指しているのかな?と感じています。
DESIGNSにも天照のミコト、コーラス19世のエピソードが今後用意されている事が書かれ、星団法についての記述もいくつか見受けられます。星団法が出来たのは2000年初頭とあってちょっと微妙ではあるのですが・・・ただこのあたりに「聖宮ラーンの東宮西宮蜂起」というのも入ってくるので、この争いに各国の思惑、及びシステム・カリギュラの暗躍はありそうかな、と。
同時にこの話はゴティックメード時代(よりもずっと前、AD世紀から)のフィルモア、巫女などの超帝国系に属する人類の叡智の流れに、新たな潮流(AKD,コーラス)が入り込んでくる展開にもなるはずなのですが。そう考えると、フィルモアの歴史って凄く厚みがあると思うし、AKDやコーラスは物凄い勢いで台頭してきたことになりますね。なるほど、DESIGNSのラルゴやギエロの記述がああなるわけだ。

・最後のシーン、クリスティンが籠を持っていますが・・・
私は最後のシーン、もう目が皿になっても良いからの勢いで背景を見ておりました。あれはどこか。
円形の建物群に塔が幾つか立っているように思えたのですが結局分からず^^;ただ、画面右下に詩女を象徴する黄色いシンボル?(セイラーにも付いていたように思うのだけど)をモニュメントにしているような場所があるんですよね。パンフレット最後にあるあのマークです。
そうなるとあれはやはりプロトン城じゃなくて聖宮ラーンなのかなぁ・・・でもラーンまだ出てきてないのでこればかりは。(2巻のフィルモアのイメージに円形の建物群が出て来ることは出て来るんですが。)
ただ気になったのが、クリスティン(という事にしておく)が花の種の入った籠を持っているのですね。全然気がつきませんでした^^;
3000年経っても失われなかったセレモニーが行われる、といった風情なのでしょうか?
これは誰が、何のためにか。可能性として頭をよぎったのが
・後年の人々がベリンの功績をたたえ、そういう儀式を(ラーンで)行っている
・トリハロンがベリンの事、平和を忘れないようにと種をまき続け、それが儀式となって(フィルモアに)残されている
・・・なんですよ。後者ならこれはプロトン城でないと話が合いません。
「花が咲いたら思い出してくださいね」とベリン言っているしね・・・どっちなんでしょう?言われているラーンの腐敗がこの頃どうなっているのか良く分かりませんが、後者の方がロマンチックで良いなぁ・・・おっと、これは単なる偏見です^^;
これとは直接関係はないですが、町の背中に天使の羽を連想させる小さなマントをつけていますね。可愛いけどあれは何か意味があるんだろうか・・・

・最後の人物について。
今回1度目でおや?と思ったのに2度目瞬きしてしまい確認できなかった事が^^;
ボットバルトの服の模様・・・あれ、ブルー・スーツのエストに入っている模様に似ていなかった?
と思って見よう見ようとしていたのに、おい^orz
ボットバルトがバルバロッサ王家のひとである事は確認できるのですが、
「バルバロッサはレーダー、フィルモア両王家にかかわり、名前を隠す為にレーダーの名を持つ。独自の家紋と王家色がある」というDESIGNSでの説明に沿おうとすると・・・この家紋ってひょっとするとドナウ帝国の家紋?クリスの襟にも例の人物にもドナウ帝国の紋が付いていましたよね。(あれはFSSでは今まで登場していません。)
そして色。私てっきりボットバルトの服色からエビ茶色かと思っていたけど、・・・黒?(ボットバルトの服は確かに黒の面積も多いが)
だとしたら、ブラック・プリンスことノルガン・ジークボゥはやはりバルバロッサ王家の人という可能性が・・・
ただバルバロッサは先に書いたとおりレーダーの名前を持ってます。今までは君主を出していませんがかなり重要な家系の人物で「カーテンの奥の奥」から出て来ることが決まっています。
となると全部盛りコース「ジークボゥ=レーダー9=もとはバルバロッサの重要人物」なのかい??
(しかも私の場合、ここに更に→”トリハロンによく似た人”という更なる盛りが^^;でも改めて画面で確認し、絶対似てると思った。彼が皇帝になった17年後、はあの人物くらいの風情になっているだろうし。DESIGNSでの表記から、”~に似た人”とはほぼ同じ人物、ぶっちゃけ魂が一緒なのではないかと考えてます。これが書かれている人物はかなり少ないですが他にもいます。血脈とも関係なく)

ここで気になったのが、この人物が帽子にウォータークラウンをつけ、トリハロンの茜の衣を同時に身に纏っていた事。ウォータークラウンはレーダー王家のシンボルで、茜の衣はフィルモア王家の象徴でもあり、同時はありえないから。
でもバルバロッサ家のあの説明なら、レーダー9がバルバロッサ家の人なら同時につけていてもおかしくないか・・・よく分からんなぁ^^;
やっぱり、結局もう一回映画観ないと駄目?
・・・今回も、結局先生の高笑いが聴こえてくるような、そんな気分になるのでした^^;

20121206 チーク(cheekandlip)

追伸 個人差はあると思いますが、この映画は、映画館のやや前よりで見たほうが、一層迫力が出て良いんじゃないかな、と思いました。4回目は前方よりの真ん中席、5回目はど真ん中で見たけど、4回目の方が驚きも大きかったしチェックもしやすかったように感じました。
大都市では上映も終わったところがあり、新宿もこの週末から劇場が小さくなります。一方その広がりは段々とあちこちに回り始めています。どうぞこの素敵なお楽しみを、あなたのお近くで体感できますよう。