2011年11月5日

「いるかちゃんヨロシク」に今更気がつかされた

いるかちゃんヨロシクという80年代、りぼんで連載されていた
浦川まさるさんの漫画に今また嵌っています。
とはいえ、私は連載当時からこの漫画が大好きでしたし、
1年に一回くらいは本棚から引っ張り出すことがあるのですが…
こんなにのめり込んでいるのも久しぶり。
先日からもう何回も繰り返して読んでいます。

凄く乱暴にあらすじを書いてしまうと

スポーツ万能(というか超人)だけど勉強はてんで駄目、
やる気もあんまりないけどやるときゃ誰よりも燃える
お嬢様転入生、如月いるかと
成績抜群、スポーツ最強(というかこちらも超人だな)、
ルックスもすこぶる良く、モテモテだけど冷徹でお堅い性格な
生徒会長の山本春海が中心になって繰り広げられる
スポーツもののラブコメ少女漫画です。


恐らくこの漫画を知っている方30代後半だと思われますw
当時りぼん全盛期。
小学生の女の子が大抵りぼんかなかよしを交換こして読んでいた時代
(多分少年漫画だとキン肉マンとかキャプテン翼、
北斗の拳がブレイクした頃です)
少女ものの有名どころとしては、ときめきトゥナイトや、
有閑倶楽部、星の瞳のシルエットなどが連載されていた辺りの漫画です。
なので当然主人公たちは中学生~高校生。
主役のいるかちゃん以外、とてもそうは見えませんがw
美男美女、大勢出てくるキャラクター個々のドラマ、
沢山あるスポーツシーンも見応えがあり、
今でも漫画のクラシックとして充分読めると思います。

この漫画もう何十回も通して読んでいる筈なのに
改めて繊細な伏線とか、細かいギャグとかを見逃している事に
気づかされて、自分の節穴ぶりに苦笑しています。
その中で最大の見落としだったのはこのシーンです。

…数ページだけ写真にとってみました
写真を撮っている時点で、この年なんだけどとっても恥ずかしかった…
(これは一定期間で削除するかも知れません)

この数ページは、漫画の中で何回かある最終回の一つ、別れの場面です。
確か当時このシーンが反響を呼んで、本来はフィナーレだった筈なのに、
話の続きが出るようになったとか言われています。
リアルで読んでいた当時はよく走っている電車に追いついたなー、とか
そんな間の抜けた事を考えていたのですがw

今回はじめて気がついたんですよ、
いるかちゃんだけでなく春海も泣いていた事に。
小説とか漫画で男性に泣かれると・・・ダメです。落ちます。
勿論ウジウジ何度も泣かれるのはいけませんが・・・

でもウリクルを失ったコーラス3世も、
ロイエンタールを失ったミッターマイヤーも、泣いているんですよね…
ついでにハッキネンはサーキットで2度泣いているw

どうしようもない場面になった時って、男の方って泣く事もあるのでしょうか?
今更ながらそんな事を思いつつ、
多分この春海に二十年以上も経ってからノックアウトされ
真剣に読んでしまうのでありました。

多分今は新品ではもう手に入らないと思いますが、
写真からも分かるとおり絵も大変綺麗なので、
気になる方はブックオフとか、アマゾンのマーケットプレイスでどうぞ。
(コミックス全7巻、文庫全4巻)
個人的名作だと思っています。

2011年9月4日

ジェームズ・メイとロンドン・プライド

Top Gearの薀蓄男、ジェームズ・メイが
本国イギリスでビールのコマーシャルに出演している。
そのCMは、イギリスのパブのイメージそのものなのに、
どこか上品な感じに見えてしまう。
これはご本人の人柄とも関係するのでしょうか?



私はこのCMを見て一度ロンドン・プライドを飲んでみたいと思いつつ、
すぐ忘れてしまったのですが(^_^;)
twitterでの会話からふと思い出し、通販で頼んでみる事に。

いろいろ調べたのですが現在の所
カクヤス
購入するのがいちばんハードルが低い気がしました。
(合計2500円で送料無料になりますし、他のお酒や食べ物も豊富です)
それがこちら。



味はどう?かと言いますと…
あんまり外国ビール経験値は少ないのでその点お許し頂きたいのですが
炭酸度は少なめ、発酵した、フルーツにも似た香りがして、
飲み口は日本のビールよりもずっと穏やか。
しかしあとから苦味がのどにグッとくる、といった感じでした。
私は大変好みの味でした。

となると、私は次の目標を設定したくなりました。
是非あのCMみたいに、一度パブで飲んでみたい!

…という訳でロンドン・プライドを置いてあるお店探し開始。
ところが、見つかりません(^_^;)
単に私が探しベタなのかも知れませんが、
「樽生で、常時あり、メニューがHPで確認できる」
お店限定で捜索したところ、全国でこれだけになりました。

Ale House(池袋)
THE FooTNiK(恵比寿)
failte(渋谷)
cadeau(田町)
下町ビアホール ガブリエ(門前仲町)
Lighthouse(国分寺)
トラファルガー(町田)
リゴレット(六本木)

↑数店あるみたいですが、確認できたのは六本木だけです。
ブルーノート東京(青山)

the tabern(横浜市)
Gastro Pub ARROWS(千葉県市川市)
The Queen Victoria(埼玉県秩父市)

ブービーズ(愛知県刈谷市)
HOSANNA(兵庫県姫路市)

…全国版で、以上です。(^_^;)
勿論瓶で出す所、あるいはゲストビールとして期間限定で
出されている所ならばもっとある
(とはいえ、それを足してもこの倍くらいしかないと思います)
ので、まずお近くの英国風パブのチェックをされつつ、
上記のお店で確実に飲みたい時は、念のため電話確認される事を
お薦めいたします。

それでは、私もこのメイさんのようにピアノを弾きながら…
は無理でも、近日中に出かけて、
またブログでレポートできたら、と思います。
Top Gearファンの皆さん、メイさんファンの皆さんもいかがでしょうか?

2011年8月24日

時は舞い降りた。その3

ライブの内容に全く不満がなかった訳ではない。
私は前記した3rdの"PERVERSE ”と4thの”Already”が特に好きで
しかも"Already"の頃は彼らも来日しなくなってしまったので
是非この時の曲を聴きたかったのに…
プレイされた曲は
1stの"Liquidizer"と2nd"Doubt"で大半を占められており
"Already"に至っては一曲もなかった(^_^;)

否勿論その2枚だって好きですけどね…
"All the answers"とか聴けるとは思わなかった曲もあり、
それはそれで嬉しかったし。
でも聴きたい曲は他にもワンサカあるのに!
"Motion"とか"Rails"とか"SPIRAL"とか、あの場で聴きたかった!

…この辺りはアルバムの個性上、
聴いた人によって感想が全く異なると思います。

後キーボード関係はちょっとイマイチでしたよね…
なんて書くとイアンが可哀想なことになってしまうのですが、あえて。
(最近やっていなかったのかな?)
ひょっとするとその辺りも選曲と関係あるのかな?と
考えたりもしました。

でもあのマイクが見られたから良い。単なる懐かしいだけじゃない、
音楽の創り手としての才能をまざまざと見せ付けられる、
あの感じをもう一度味わえたので、それで充分、といった1時間でした。
(ライブ時間も短いですが、元々そういう意向のバンドですしね)

そして不思議だったのは、
このライブが解散だとかフェアウェルだとか、
そういう雰囲気を全くといって良いほど感じなかったことです。

悲壮感とか、終わってせいせいする、だとかいう空気が
まるでありませんでしたから。
しかもイアンが「また来年」と言っていたようですし、
ひょっとすると次があるのかしら?
そんな事をちょっとだけ、ちょっとだけですが期待してしまった
赤坂の夜でした。

かなわぬ願いかもしれませんが、もしイアンの言っていた事が本当なら、
新しい音と、出来たら今日やらなかった曲をまた歌いに来て下さい。
とても素晴らしい時間をありがとう。
貴方のしてきたことは、間違っていなかったと改めて思います。


Jesus Jones - Idiot Stare

時は舞い降りた。その2

赤坂BLITZへ行くのははじめてだった。
その名前は有名でキャパも事前に調べてたけど、
実際の会場を見るとJesus Jonesがここで?
と思う程小さく感じられた。
そして私と同年代か、それ以上か?という感じの観客。
2ndアルバムの"Doubt"の時売られていた
Tシャツを着ている方も何人かいた。
あれ学生の時私も持っていたけど、物持ちいいなぁ…
と思いながらスタンディングの後方で
開演をただボーっと、何もせず待っていた。
流れてくるメロディは何故か10ccやエルトン・ジョンだったけど
そういえば昔、厚生年金会館でライブをした時も、
そんなだったかも知れない。

そんなJesus Jones本来の音を考えれば
違和感のあるBGMが打ち破られるようにして、
ライブがはじまった。
ジェリーやアランといったメンバーはTシャツだったのに
マイクは髪を黒っぽく染め、短く七三分けみたいにして、
グレープ色のシャツを着て現れたのでまずここでたまげた。
何と言うか、この辺でお勤めの外国のサラリーマンが
仕事帰りにギター持って現れたみたいでさ…

でも明らかにカッコいい。何故だ?体型か?
次の瞬間、訳がわかった。

オーラがパーッと花開くかのように、以前以上と思えたほど
真っ直ぐな力強い声で”who? where? why?”が心に響いた。
もう十何年も時間は経っていたけど、彼らは変わっていなかった。
経年で悩むのはもうやめた。
1時間弱の短いライブだったけど、全力で楽しんだ。

Who? Where? Why? - Jesus Jones

時は舞い降りた。

この放置されたブログを書く気になったのは
Jesus Jonesのライブ、それもフェアウェル・ライブに行ったから。
魔法にかかったような、あるいは狸にでも騙された?
ような気分になったから。


何回かブログでもJesus Jonesの事を書いているように思う。
彼らのことを知っている方は確実に35歳以上でしょう。
凄くアグレッシブだったのに、3rdアルバム"PERVERSE"が
英マスコミから無視を決め込まれて急速にいなくなってしまったバンド。
日本ではもうちょっと彼らへの支持が続いていたけどね、
でも結局彼らを庇いきれなかった。
その事は今も辛く思う。

クラシックばかり聴くようになった今でも、
JESUS JONESは時折取り出して聴いていた。
単に昔が懐かしいだけではない。
その後も多くのポピュラー音楽が世間で流れたり、
自分でも買ったりしたけど、
残ったのは彼らとGANGWAYとCHICANEだけだった。
攻撃的な音、良く練られた、意味深な歌詞(ラブソングなんてない)
ロックなのにポップで、メロディアスなフレーズ、
ヴォーカルでありJesus Jonesのコアでもあるマイクの、
美声とは言い難いが惹きつけられるパワー溢れる真っ直ぐな声。
今でも古さを感じない。
いや"PERVERSE"に至っては
ようやく時代が追いついてきたような気がするのに。


布袋寅泰と武道館でのツアーがあったのは1994年の事だったらしい。
行ったのに、らしい。なんて言わなきゃならない位遠い昔の記憶になってしまったのに
今年になって突如一日限りのライブが行われる事に。
それも、いきなり解散公演。
何の事情かはさっぱり分からないけど、絶対行く!とチケットをすぐ買った。

でもね、せめて後5年早かったら。
楽しみにしつつもどこか後ろめたい感じがあったのも確かだ。
彼らは十数年もどうしていたんだろう、何故今最終公演なのか?
音はあの時より劣化していないだろうか?
歳月を感じてしまうだけになってしまわないだろうか?
お客さんだって来たくても来れない年齢になってしまったのでは?
余計な事をいろいろ考えてしまい、
テンションが上がったり下がったりしながら
当日を迎え、私は赤坂BLITZへと足を運んだ。

Jesus Jones - Right here right now

2011年3月20日

身近に買える東北物産・その1

ワダカンの300ml醤油シリーズ(青森県)
http://www.wadakan.net/syouhin/300ml.htm

このシリーズを一番良く見かけるのは100円ショップだと思います。
私はダイソー、キャンドゥで良く買い求めています。
シルクにもありますね。
※かつてはローソンストア100が一番豊富に置いてあったのですが、
最近PB商品に変わったため、製造元が分からなくなってしまいました。

このページの醤油類だけでなく、
白だし、ポン酢、たれなど多様なラインナップ。
知らない調味料のお試しにはもってこい。
私がお気に入りなのは旨みポン酢とこんぶのおしょうゆ。
ポン酢はりんご酢を使っていて丸い酸味。
こんぶのおしょうゆは、煮物を作るときこれを
醤油量の半分くらい使用すると、旨みがましたような
感じの仕上がりになり、しかも減塩なので使いやすいです。
しかも普通の昆布醤油をスーパーで買うよりも、お手頃です。

沢山あるのでまだ全種類使っていない状態ですが
少人数の普段使いや、
逆に大勢で1回で使いきりたいときにももってこいです。
冷蔵庫の狭いスペースに納まりやすいボトルなのも魅力的です。

身近に買える東北物産・プロローグ

もう一週間経ってしまいました。東北関東大震災。
私は当時風邪を引いていてベッドで寝ていました。
揺れた瞬間の恐怖も忘れられませんが、
その後テレビに釘付けになり、そこで流れる津波の惨状は、
ただ見ているだけの私でも底なしの穴に
突き落とされたような気分でした。

私は1年もいませんでしたが仙台に住んでいた事もあり、
その後も好きで東北には何度か訪れています。
多賀城のKazunoli Mulata、西塩釜の中山せんべい店、
牡鹿半島の牡蠣、追分温泉の海の幸…
忘れられない味が幾つも存在します。
またお目にかかれるか分からない不安も抱えていますが
当面は義援金などの支援に。
そしてまた旅行に行って、
東北の経済に貢献しよう。と固く思うのでした。

ただ、時間が経つにつれ
義援金以外で直ぐできる事はないか?とも考えるようにもなりました。
ふっと思いついたのは、
今、流通を圧迫するお取り寄せをしなくても
割と直ぐ買えそうな美味しい東北物産を紹介する事で
ほんのちょっとだけでも、東北の経済にプラスに
ならないかな、というアイデアでした。
(被災地以外でも流通が滞って大変でしょうし…)
基本は自己満足かもしれないですが
誰かがスーパーなどで見かけて、手にとってくれたなら、
役割としてはありかな、思っています。

今回はブログ以外に、フェイスブックでも流してみようかな、と思っています。

2011年2月21日

おしょうしな米沢・その2

さて、遅くなりましたが米沢旅行、”食以外のこと”について。
米沢駅は他の東北の駅同様、JRの駅周りはちょっと寂しい風景。
しかし、駅から2キロほど頑張って歩くと
(本当は巡回バスが運行されているけど、1h一本のバスを
寸前で逃してしまいました(^_^;)
ここ、本当に人口9万人の街なの?とは思えないほどの
立派な区画が顔を出します。

上杉兼信公を祀っている上杉神社を核に、
レストランやおみやげ物が並ぶ上杉城史苑、
そして博物館とコンサートホールが一体となった巨大な建物、
伝国の杜が一エリアに固まっています。
固まっているといっても、広大なエリアに、
これまた大きな建物が悠然と構えているため、
何かここは日本じゃなくて、欧州のどこかの都市みたいでした。
一枚目の写真は、そんなイメージを持って撮ったものです。
右奥にある建物が伝国の杜です。
 

この伝国の杜に入っているホールが、
今回のメインである山形交響楽団(以下山響と略)
米沢公演の舞台となる「置賜文化ホール」です。
ロビーに入ると、天井の高さにまず驚く…はずが
目の前の能舞台にもっとびっくりしてしまいました。

この能舞台、ホバークラフトの原理でロビーとステージの間を
行き来する事が出来るそうです。
この日は使わないから、ここにあるのですね。
こんな大きな、それも格式高いものが可動式という事に驚かされます。


 

そして今日の公演は、山響モーツァルト定期
(8年かけてモーツァルトの全交響曲を演奏するそうです)
の折り返し地点として、
交響曲21番(モーツァルト16歳の時書いた作品!)と、
オペラ魔笛のハイライトが行われました。
ハイライトといっても、歌手は勿論、合唱も入った本格的なもの。
まず交響曲21番が、良い曲なのにモーツァルトは凄い曲ばかりだからか?
演奏される機会がない事に驚きつつ、山響らしい丁寧で明るい演奏に、
即音楽の世界に引き込まれていきました。

そして魔笛。
私が一番驚いたのは、合唱(山響アマデウスコア)の皆さん!
凄く統一された若々しい声で、後方を大変盛り上げていたと思います。
歌手の皆さんばかりに目が行きがちですが、この声の集まりを聴けただけでも
米沢へ行って良かったと思っています。
勿論夜の女王やタミーノ、パミーナ等の歌手の皆さんも
役作りも含め雰囲気ばっちりで、大変楽しませていただきました。
そして今回は歌に目が行きがちでありましたが、
当時の楽器を使って音を再現しようとしていた
山響の演奏も素晴らしかったです。
というかまた一層洗練された感じがしましたね。

 

ちょっと長くなってしまったので、もう少し別枠で続けたいと思います。
 
Posted by Picasa

おしょうしな米沢・その1

先日、1泊2日で米沢に行ってまいりました。
主な目的は山形交響楽団の魔笛ハイライトを見に行くためだったのですが、
今回は山形公演の次の日に米沢でも同じ内容でコンサートがあると知り、
せっかくだから今回は行った事がない所で、と
米沢郊外の小野川温泉をセットにして旅程を組みました。

米沢というと山形以上に「肉」のイメージが強かった私としては(^_^;)
今回は肉三昧で行こうと、宿での朝食以外は全て肉!
(写真にはありませんが、2日目の昼食も牛肉どまん中だったりします。)
さすがにもういいや…と思いたい気分ですが、
あまりに美味しかったので、またこういう旅もいいな、と思いました。

1,2枚目は牛ではなく、羊肉です。
米沢駅から歩いて5分くらいの所に「羊肉のなみかた」
という、名前の通り羊肉の専門店があります。
このお店の2階は食堂になっていて、国産の羊肉や
厳選したマトン、ラムを食べる事ができます。

1枚目はこのお店の名物という「義経焼」です。
ジンギスカンのような見た目ですが、もっとあっさり目の味噌味。
国産の羊は柔らかく臭みも全くなく、
ジューシーだけど非常に食べやすいので
幾らでもごはんが進みます。
※おまけに山形はお米、味噌汁がどこで食べても美味しいので、
パクパク食べてしまって困ります(^_^;)
 

2枚目の写真はマトンのから揚げです。
出来るのに30分かかると言われましたが、待った甲斐あり!
竜田揚げのような衣とちょっとスパイシーな風味が、
柔らかい羊の塊肉をしっかりサポートしています。
 

3枚目は宿で出されたすき焼き…この霜降りに驚愕しましたが、
こちらは山形牛です。見た目どおりの、とろける味!
 

4枚目は2日目夕、上杉伯爵邸という素晴らしい所(その辺りは後述)
で頂いた米沢牛すき焼き(増量サービス中w)
こちらは肩にあたる部位で3枚目のものより霜降りは薄いですが
肉のうまみが濃い!そして肩肉とは思えない柔らかさ。油の甘さ。
とろける感触も良いですが、牛肉の旨みをすき焼きで堪能するなら
この部位の方が個人的には好みかな?
勿論、米沢牛のロースはまた凄いのだと思います。
いつかまた体験してみたいものです。
 

とまぁ今回は肉ばかりの写真になってしまいましたが(^_^;)
情緒溢れる素敵な所でした米沢。その辺りはまた次回に。
先に見てみたい方は相方のブログにも記事があるのでこちらもどうぞ。

※おしょうしな→米沢の方言で「ありがとう」のこと。
現地では沢山聞きましたよ。

2011年1月27日

エンヤと平沢進と”SOLAR RAY”その2

1からの続きです。

エンヤと平沢進にはいくつかの共通点があって
・バンドから1アーティストとして独立した
・デビュー年が近い(1988年と89年)
・音(声の多重録音など)
・映画音楽などを手がけた事がある


なおかつ私がポピュラー音楽に求める4つの要素
・サウンドが独特
・曲がキャッチー
・作詞に世界がある
・声に色気がある

をどちらも満たしています。

ただ、私はエンヤに関しては、デビューアルバムの"watermark"以来
ずっとアルバムを買って愛聴し続けていたのですが、
ある時を境にブッツリと途切れてしまいました。
それは2004年に「アマランタイン」「菫草(すみれぐさ)」が
パナソニックのCM曲として作られた(採用されたのではなく)事が
きっかけでした。
ええ!あのエンヤがCMの、それも日本の曲を書くの。と思った一瞬、
それは私自身が大切に持っていたエンヤの世界が崩れてしまった
瞬間でした。

曲そのものがあまり好きではなかった事もあったのですが、
それ以降、彼女のアルバムは全く聴かなくなってしまいました。

ところが、今私は平沢進を、エンヤに出会った時は全く知らずに
デビューから20年も経った今になって夢中になっています。
それも、twitterやUstという手段によってめぐり合って。

誰かの音楽を好きになるきっかけはその人、その時によって様々です。
ただ平沢進の事を少し調べているうちに、
どうもネットの世界では今ちょっとした有名人になっているらしく、
メジャー(という言葉を彼は嫌うようですが)一歩手前くらいまでは
多分ブレイクしているような感じを受けるのです。
(リボルテックというフィギュアのリクエスト投票で1位になったとか、
そのニュースは元々知っていたのに、当時はこれがまさか実在する
アーティストの事だとは思いませんでした(^_^;)

つまり平沢進の人気が出ていなければ、Ust中継もなかったでしょうし
それによって私が彼の音楽に出会う事はなかったかも知れないのです。

加えて思ったのは、嗚呼、ひょっとするとエンヤについても
「アマランタイン」「菫草(すみれぐさ)」でのCMで
ファンになった人も、きっと大勢いるのだろうと。
出会いはどこに落ちているか分かりませんが、
ただ、拾い易さに関してはCMの威力は絶大です。

20年前のファンが、最近の人気ぶりについてどう思っているのか、
それも様々でしょう。
ただ、それを良い傾向と思わないファンもきっと少なくないだろうと、
実感と共に伝わってきました。
年月によるアーティストの音楽作りに対する姿勢の変化とは別に、
それも頭に入れて聴かなくてはいけないかな、と思うこの頃です。

平沢進を単なる一過性のマイブームではなく
じっくりと楽しみたいと思いつつ、
エンヤのことを再び見直してみようかな?と
振り返るきっかけにもなりつつあります。
多分彼女は、今も全力で音楽を創り続けていると思うから。

おまけ
せっかくなので動画もちょっと貼ってしまいます。
今回のアルバム"SOLAR RAY"で怖くも美しいと思ったこの曲と

エンヤで一番好きなこの曲を。


でも、パソコンの余計な雑音が邪魔するでしょうから、
二人の音の立体感は、是非購入してステレオで聴くのが良いです。
全然違いますよ。

※平沢進については次は何にしようか。
”Sim City”か最新オリジナルの”点呼する惑星”にするつもりですが。

エンヤと平沢進と”SOLAR RAY” その1

突然ですが、私がポピュラー音楽に対して求めるものは4つ。

・サウンドが独特
・曲がキャッチー
・作詞に世界がある
・声に色気がある


この4つが揃っているアーティストがいたら、
私が夢中になり”浸かってしまう”可能性がかなり高いです。
ただし、この4つの条件が同時に揃う人やグループはかなり少ない。
本当に少ないです。

1月14日の夜、twitterのタイムラインに"平沢進"のUstライブ中継の事を
書いている方が何人かいました。
平沢進って誰だっけ、名前は聞いたことがあるけど…
あっ!「千年女優」の音楽の人だ!!と思い出すのに数分かかりました。
(実は今ちょっとした時の人で、ネットで何度もその名前に遭遇していた
事に、後で気がつきましたが)
その時はたまたま時間もあったので、
このライブUstを興味本位で見てみることに。

まずてっきりお若い方なのかと思っていたら、
おじさんだった事にのけぞりつつ(^_^;)
パソコンから流れてくる音楽は、
上記4つの条件を全て満たしているではないか!
ただでさえ中々そんな人はいないのに、
それも日本人でこんな方がいたのかと、
数分で驚きと感動でいっぱいになり、
その後ライブが終わるまでパソコンに釘付けになってしまいました。

あの時タイムラインに平沢進の事を書いてくださった
フォロワーの皆さん、こんな出会いを私に下さった事にまず感謝。


さてその後は情報収集しつつ何かCDを買おうと思ったのですが、
何せソロ活動20年、P-MODELというテクノバンドの時代を含めると
30年も活動されている方なので、一体何から買っていいのか分からない。
作品数も元々膨大なのにベスト盤らしきものも複数、
リモデルされたものまで数えると
とてもじゃないがすぐに追いつけそうもない。
どうしようかな、最新の「突弦変異」「変弦自在」
(要はどちらもリモデル盤、ですよね)を買えば良いのかな。
と考えていたのですが…

ただ、私はただのベスト盤って好きではないのです。
「世界」のある人は一曲切り取っても、それが例え素晴らしい曲でも、
後でオリジナルを買うとそちらの方ばかり聴いてしまうから。
最新版はリモデルだとしても、2枚買うのはなぁ…

と悩んだ末、お試しの一枚で買ったのは
2001年のリモデル・アルバム”SOLAR RAY”にしました。
多分意図的なのでしょうが、オリジナルアルバムのタイトル曲が
4曲入っていたので今後の参考にしやすいし、
コンセプトの"P-MODEL風アレンジ"なら、音色もオリジナルと違いつつ、
一挙両得で平沢進とP-MODELの世界が分かるかな?という安直な理由で。

そうしたら、ヤラレマシタ。
これが素晴らしい。10年前とは思えないアグレッシブな音の洪水。
勿論何枚かのアルバムから曲を持ってきているので
統一した世界観はありませんが、
トリップ感、音の立体感がもうたまらない。
声の「言葉と音」としての引力もグイグイ引っ張ってくる。
ロックとテクノとの音の融合を目指したマイク・エドワーズは
こういう音楽を作りたかったのでは?と頭をよぎりました。

私の手持ちのアルバムは
今この”SOLAR RAY”しかないので、
平沢進のことはこれ以上語れません。
ただ聴き込んでいるうちに、もう一人のアーティストの事が
思い出されてきました。
それは、エンヤです。
(2に続く)