2012年7月23日

復活を音にこめ、願う日々(1)

20日から今日23日まで、3泊4日で仙台方面に出かけていました。
大きな目的は二つ。
一つは、仙台フィル&山形交響楽団が文字通り、東日本大震災の復興を願い開かれる合同公演、マーラーの2番「復活」を聴きに。
もう一つは、8年前仙台に住んでいたときに出かけ、泊まった事のある宿の中に、大震災を明らかに直撃している宿が2箇所あったのですが、いずれも復活している事を知り、再訪して様子を見てくることでした。昨年も日帰りで東松島市まで被害の状況を目に焼き付けてきたのですが、その後どうなったか、そして出来たらもう少し北上したいというのもありました。

その少し前まで猛暑で、荷物はすっかり半袖だったのですが、実際仙台を訪れる直前から気候が急変して、長袖でも寒かったくらい。むすび丸グッズを買いに宮城県庁へ繰り出すと、入り口が分からず、ようやく入ってみるとグッズ売り場は終了時刻・・・売り場を覗き込んで職員さんに懇願し、売ってもらいました(^_^;)
団扇とかも下さりました。すみません、わがまま言って・・・
下のスケッチは、その宮城県庁で飾られていた七夕飾りです。iPadで30分スケッチシリーズです。(そのくらいしか一枚に時間がかけられないのですが・・・)
七夕は実際まだ一度も見た事がなかったので、身近に見られるのはとても嬉しいですね。

そしていつものようにガネッシュで美味しいお茶を頂いた後、隣の隣にある東京エレクトロンホールへ。ここも最近まで震災で閉鎖されていた場所です。復旧し、こうやってコンサートが開かれるのは大変喜ばしい事です。

これは今回の旅全体にいえるのですが街自体は一見普通にも見えるのですが、まだ所々爪痕が見られる・・・仙台駅周辺ではもう殆ど分からないと思いますが。

しかし、どこへ行っても普通の街の賑わいがある一方、破壊しつくされ元が何だったのかもよく分からない箇所があちらこちらに散見されます。上手く書けないのですが、土地のあった場所、高低差によって被害状況が全く異なり、それらはバラバラなのです。
いくつもの集落が崩壊しても町全体の状況とは若干違うということでしょうか。
偶然ですが、5月の竜巻でつくば市北条地区が被害にあい、その直前たまたまそこにあるケーキ店を訪れていたのでその後、また同じ店に出かけたのですが、ケーキ店は無事だったものの、その数軒先はひしゃげてすさまじいエネルギーで破壊されていました。
しかしそれは竜巻の通った所だけなのです。その時あの場にいなかった私たちでも容易に通り道が分かるほどでした。
それでも悲惨な出来事である事には全く変わりがないのですが。
津波の影響もそんな感じで、車を走らせていると、ああ、あそこはきっと古い家があるから大丈夫だったのね、あんな遠い所まで来たのね、と。そんな話ばかりでした。
運なのか地形の問題なのか、波の方向のせいなのか良く分かりません、でも、あまりに近所での落差が激しい。それは物凄く実感しました。

下の絵は南三陸町(旧志津川町)にある神割崎【かみわりざき】で描いた30分スケッチです。ここは高台にあり風光明媚で美しい。キャンプ場にもなっていますが、その一部は仮設住宅にもなっていました。
下の写真は旧歌津町(現在こちらも南三陸町)にあった復興市場。こういった所が多賀城市から北上した各市町村に存在していました。元の街並みを知らない為、わからないことも多いですが、皆さんこうやって頑張っているのだと。

すっかりマーラーから脱線してしまいました。そのあたりの事はその次にまた。

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