2013年4月9日

米沢白鷹ひとり旅・・・大分色々ありました(^_^;)

それは、3月に酒田の希望ホールで山形交響楽団を聴きに出かけた直後の事でした。
  「面白そうなんだけど、この日は出張でどうしても行けないし…だからひとりで聴いてきて」パンフレットに挟んであったチラシとともに主人から言われた一言がきっかけでした(^_^;)
 チラシにあった山形弦楽四重奏団は現在山形交響楽団のメンバーで構成されており、信頼できる山響の面々だから、私も何となく眺めていて演奏会そのものは面白そうね、位に思っていたのですが・・・
でも、でもですよ。
「白鷹町ってどこ?」「紺野陽吉さんって誰?というか、日本人作曲家良く分からない・・・」
みたいな私が一人出かけても果たして大丈夫なのでしょうか。
チケットを買おうとチラシの電話番号にかけ、「東京から行く」と話したら大変驚かれました・・・そりゃそうか。

 そんな不安を抱えたまま、今回の演奏会で唯一わかるプログラムだったモーツァルトの「狩り」をiPodにダウンロードし(アルバン・ベルク四重奏団のです)土曜日にひとり、私は新幹線のホームにたつ事になったのです。
交通アクセスに不安を感じたため、米沢で一泊して(直江兼次の甲冑や上杉謙信の肖像など心惹かれる展示物を見てきました)、日曜日に米坂線→フラワー長井線を乗り継いで(米沢から約1時間)、え、これ駅?(すみません・・・)みたいな四季の郷駅を降りると、そこから程なく会場の白鷹町文化交流センター”AYu:m”あゆーむが見えます。
そちらの様子はこちらのアルバムからでも少しは分かるでしょうか。

あゆーむは大変立派な、木の温かみを随所に感じるゆとりある会場で、展示室も演奏ホールも小ぶりながら、そのままボーっと一日いて好きなクラシック音楽(音源がこれまた豊富!)音楽をロビーの音響システムに任せて、ただただ外の眺めを満喫したいような所でした。またどこから見ても朝日連峰の山々が素敵!オーストリアみたい(行ったことないのに(^_^;)

そして今回の演奏会の中心でもある紺野陽吉さんは、この白鷹町出身の作曲家で、残念ながら若くして太平洋戦争で亡くなられてしまったのですが・・・その方の遺稿3曲が18年前に発見され、それが巡り巡って今回ふるさとのこの地で、山形弦楽四重奏団というまた素晴らしいメンバーで初演されるという大変興味深い内容でした(だからひとりでも行って来い、だったのですね。)
その内容は、新聞記事にもなりました。テレビ取材も来ていたので、山形では放送されるのでしょう。(こちらで見ることが出来れば最高ですが・・・)
私の個人的な感想としては、(初演、もしくは2度目演奏の曲でもあり、表現が拙いことはお許し願いたい。)最初の弦楽二重奏曲は、ふるさとの(まだ私はその風景をほんの数十分前に知っただけですが)生活と四季の眺めを思い起こさせ、もう一つの(未完のまま出征され、補作されている)弦楽三重奏曲はなんだか咲き急いでる桜の花を連想させました。そして(楽譜的に)大変難しそうだ・・・よく山形四重奏団はこれを取り上げてくださったと思います。

なのでその後のモーツァルトは、あれだけの演奏が出来るならと安心して臨み、そして見事な「狩り」を聴かせて下さりました。オーケストラとの二束のわらじは大変な事もあるかもしれませんが、今度東京でも聴かせて欲しいなぁ、と思う完成度の高さとハーモニーだったと思います。
大変満足したのですが、それ以上にびっくりしたのがアンコールのハイドン!1-1-3とおっしゃっていたでしょうか。なんとまた美しい・・・これはハイドンの曲にもきちんと向き合わないとと痛感しました。山形弦楽四重奏団はハイドンの弦楽四重奏曲全68曲を定期演奏会のたびに取り上げているそうなので、勉強した上で是非山形弦楽四重奏団で聴いてみたいと強く思いました。
そして紺野さんが残されたもう一つの譜面「木管三重奏曲」は来年またこの地で山響メンバーで演奏されるとのこと。今度は白鷹町で泊まりで、ふたりで行ってみたい.です。本当に素晴らしい、この画のような眺めが待っていますから。


なんですが、演奏会と、もう一つ展示ホールで行われていた「白鷹町の仏像展」でこれまたじっくり面白い仏像の数々を満喫して、さぁ帰るか・・・と思ったら暴風雨が私の前に立ちはだかりました(^_^;)
暗くなりかけた無人駅でポツンと心細く、窓のガタガタ音を聞きながら来るのか分からない列車を待ちました・・・フラワー長井線は5分遅れで来てくれました!一両しかない列車の乗客自分だけ、ひたすら徐行みたいな状態がしばらく続きましたが、(長井で乗客がいたときはホッとしました(^_^;)
何とか米沢まで帰ってきたのですが、もう既に新幹線は止まっていました(^_^;)
仕方なく切符は乗車変更し、米沢のビジネスホテルにもう一泊して(非常に便利な所。ダイソーつき24hマックスバリュが側で今回大変助かりました。食事も手作りで美味しいよ)、翌朝帰ろうとしたら、予定していた8時41分のつばさはいつまで経ってもやってきません。
待つこと4時間。
新幹線は結局やってこないまま、私は米沢のおばちゃん軍団(失礼・・・観光で東京に向かうとのことでした。スカイツリーの話など、和気藹々としていてありがたかったです。皆さん楽しまれたのかな?)と共にタクシー相乗りさせていただき福島へ。そこからさらに乗変したのですが、今度は白石蔵王で予定していた便がストップし(^_^;)いま来たのに乗れ、との指示で仙台からやってきたつばさに乗りました(ダイヤが大幅に乱れていた為、凄く珍しい事らしい。)
本来の予定からは18時間、翌日の新幹線からも5時間近く遅れた月曜日の夕方5時ごろ、無事に家に辿り着いたのでした。
いやほんとう、この度は、この旅で、多大なご迷惑をおかけしました・・・
忘れられない、楽しい3日間ではありましたけどね。
※記念にパチリと撮っていた切符の写真。実際はこのどれでもない新幹線に乗って帰りましたが・・・

2013年2月15日

その8


lまず今回の記事に関しては、もうゴティックメードも公開され3ヶ月経っていることですし、誰かがブログや掲示板に既に書かれていることなのでは?と感じつつ手がけています。
なので「そんなの知ってる、どこそこで見た」と思われたとしたら申し訳ないです。あくまで自分が感じた個人的記録として残している事でもあるので、当たっている外れている以上に、そちらが気になったのですが何か不都合があればお知らせいただきたいです。
加えてもうひとつ思うこと、誰か、私の目となってもう一回映画観てきて!(お前はムグミカさんか・・・^^;)

小さな小さな点から。
・戦艦シワルベ関係・・・
まずトリハロンが食事中にベリンの訪問を受けるシーンの絨毯に、トリハロンの後方部分にウォータークラウンっぽい刺繍がないか?と気になったのですが・・・パンフレットに食事シーンは写っているのですがそこが欠けている^^;側面に描かれている模様とは違う柄です。
また、シワルベ艦艇シーンの絨毯にに螺旋の十字?かと思いましたがこれはパンフに絵が有り、確認したら違いました^^;(まぁこれはありがちな模様か・・・)
あと、話の筋とは全く関係ないと思いますが、少年兵三人がトリハロンの温かい言葉に笑顔を見せるシーンがありますけど、オペレーターと思われる後方少年の脇にチョコレートケーキ?ザッハトルテ?みたいなお菓子が置いてあります・・・
少年達から若干位置が離れている為あれは少年達のものではなく、後でトリハロンもしくはボットバルトが食べるのか?とつい笑ってしまいました。いや誰のものでもいいんですがトリハロンのお茶シーンにショートブレットが出てきたり、永野作品の男性は甘い物お好きだなぁ、と改めて思いました^^;

・最後のシーン関係再び
例のあのシーンの話。
既に最後の背景横面に関してはニュータイプの2月号に載せられていますが・・・
ベリンが辿り着く都ハ・リは最初の夕焼けに照らされた荒涼とした大地→次の花が彩りだした(あれでも最低数年はかかっている、それともカーマイン・プラネット(ボォス)の気候によってはずっとあんななのかも知れないし、謎。)シーンまでは同じ建物の絵ですが、(細い塔が多い)最後の花が咲き乱れた絵はやはり建物の絵が全然違いますね。まぁ何千年も経過しているから建造物変わってるだろ!と言われればそれまでですが・・・(でも戦艦は変わってないよね?)

そして最後の金髪の女性ですが、彼女がフィルモア・ゴルケットを付けていることをようやく確認しました。これは「皇帝の胸飾り」で(公式のキャラクター図解にもクリスティン・Vがドレス姿でつけておりその説明があります。確か09年カレンダーの町にもついていましたよね)あれは皇帝およびそれに準ずる人物でないと付けられない物です。
となるとやはりあの女性はクリスでいいんじゃないかなぁ・・・勿論クリスが結婚してその子孫という可能性も捨てられないのですが、だとすれば「クリスと結婚するのはフィルモア皇帝」になってしまう。それは物語の展開からしてありえない話です。(残念ながら・・あ、結婚しなくてもいいの?^^;でもそれだともっとゴルケットを付けている可能性が低いか・・・)
クリスティンが既にゴルケット姿の設定画を出しているし、彼女の献身と功績、「フィルモア帝国とはクリスティンのことを言うようになる」というトレーサーEx.1からの一文からも、ここはクリスティンでFAで良いのではないかと私は考えています。
あのシーンに一緒にいる男性を支える「もうひとりの皇帝」として。だとしたら男性の名前もおのずと定まってくるのではないかと思います。

・東の東?トリハロンの仕事&彼の未来について
これはユリイカのトークイベントに参加されている方のツイートや、他の方が映画をご覧になり感じられた二つのツイートから基づいて私の頭に浮かんできた事です。実はこれに関しては私は今まで全くと言って良いほど気がつかず、^^;何回も映画を観ているのに何やっているんだという思いもありましたが、それ以上に、ファンの皆様がやはり色々な事を考えていらっしゃり、それに出会えた嬉しさというものを物凄く噛み締めました。
その元ツイートについてはブログの方に記載していますのでご覧頂いて、ツイートの掲載許可を快く受けてくださった @Dukesillywaker さんと @Hopper1178 さん、お二人には本当にどうもありがとうございました。それからユリイカのイベントで質問された方にお答えくださった金田さんにも感謝したいと思います。(金田さん位になると、もう展開としてはご存知なんですよね、恐らく・・・)

さて本題に入ります。タイトルの通り、トリハロンの未来についての妄想です。
トリハロン皇子が映画後の行動について予想されること、スクリーンから分かることから書いていきます。分かりやすくする為数字をつけました。

1 トリハロンはドナウ帝国「東の大国」の第3皇子である

2 惑星評議会のメンバー(すなわち身内)を殺したという事で、故郷に帰れば裁かれ、皇位継承についても多分奪われるだろう(とトリハロン自身は語っている)

3 帰った後、ドナウ帝国そのものの未来は兄に託し、自身は諸国を纏めて最終的には東と西に分裂していた「東の大国」との和平に成功する←あれ?東の大国はドナウ帝国でいいんだよね?

4 トリハロンは17年後、サイレン・ザ・グレート・フィルモア1として統合フィルモア帝国の初代皇帝になる。

展開としては、こういう順番なのですよね。
この映画にも出て来る「東と西に分かれた二つの大国」ですが、DESIGNS3には表を交えもう少し詳しく書かれていて東(ドナウ帝国側)は巨大軍事国家として、西は内政重視でレーダー王家の名前を持ち、太陽王国宗主国として君臨していると記されています。
その割には西の大国について何にも映画では書かれていませんが・・・しかしDESIGNS3の表記、何より今のフィルモア帝国の有り様から、西の大国の主であるレーダー王家の存在は絶対外せないものです。(何よりトリハロンによって出来た国の名前が「統合フィルモア帝国」ですしね。)

ということはトリハロンは諸国を纏め・・・と映画で書かれてはいるのですが、第三の勢力としてこの二つの大国に割り込んできたのか?と私はずっと思っていました。しかしそれでは・・・何というのかな、和平のテーブルに付くには不利かな、と。(しかももし第三の勢力として彼が乗り込んできたのならば、DESIGNS3の表にもう少しその経路が示される筈だと思うのですが)
そんな事を思いながら先ほど掲示させていただいたツイートを眺めぼんやりしつつ、ゴティックメードを観ていて私は一つの妄想が浮かんでしまったのです。
「トリハロンは諸国を纏めて、最終的には西の大国代表として和平に望んだ」のではないかと。

西の大国代表につくとしたら、ありえる路線はトリハロンが第三の勢力となり、それを利用しレーダー王家の誰かと婚姻を結ぶ。過程で幾つか考えられることはあっても、最終的に西の大国に辿り着かないと二つの帝国・・・エンパイア・フィルモア・イーストとエンパイア・フィルモア・ウェストは統合しないのです。しかも彼は武力を選ばないでその道を開いた方ですから。

私は何故そんな馬鹿なことを思ったのかもう一つ理由があります。フィルモア王家の象徴マークは太陽に基づいたものですが、フィルモア帝国に関する重要な要素の一つ「太陽王国」の名に関する記述はレーダー王家に関するものなのです。
DESIGNS3を読んだ時から何か変だな、と思いこの二つに関する接点でもどこかにあるのだろうか・・・とは考えていたのですが。もしかすると?太陽のモチーフはトリハロンのときに出来たものなのだろうかという気がちょっとだけしました。
トリハロンはひょっとするとレーダー王家・・・それも一番の宗家である太陽王国レーダー家の一員となったことで、太陽のシンボルを出身である自分の家系に持ち込んだ、そして彼らの家系そのものにフィルモアという王家名を復活させた可能性があるのではないかと。
でもトリハロンはフィルモア1じゃないか・・・と言われればそうなのですが、実はこの名前「サイレン・ザ・グレート・フィルモア1」が凄くひっかかるのです。

話が若干逸れます。どうぞお許し下さい。
「ザ・グレート」という名前から私がすぐ思いついたもの・・・シューベルトの交響曲第8番が通称「ザ・グレート」と呼ばれるのですが、もともとこの交響曲の名前はシューベルトが名づけた物ではなく、楽譜出版社側が「今までの彼の交響曲よりも、演奏すると規模が大きい」という意味で付けられたものなのです。なので偉大とかいう意味ではないのです(ただ「ザ・グレート」はそれについても素晴らしく、その名に相応しいシンフォニー、という側面も確かにありますよ。)
ただこの意味からトリハロンの皇帝名をなぞっていくと彼は「大(統合)帝国フィルモアの初代皇帝」の説明そのままでフィルモア王家云々とはちょっと違う?
思うにトリハロンは東の大国の出身者ではあっても彼の皇帝に立った時の立場としては西の大国側で単にレーダー王家(それも本流である太陽王国レーダー王家のものを)を名乗っていないだけなのではという風にも考えられるのです。特に私の予想がそのまま(有得んが・・・)だったら、彼は立場としては婿になりますし。DESIGNSの表記から、この2王家の名を冠してない皇帝も沢山いるようですしね(でもだとしたら非常に紛らわしいですが・・・)
いや当時としてはどっちでも良かったのかもしれません。国が纏まりさえすればね。

でもトリハロンの時代よりはるか昔から、FSSに至る時代まで沢山の王家が帝国には内包され、国としてはくっついたり離れたりしながらもそれぞれ存在しています。
もしこの数多い王家の中でフィルモアとレーダーが繋がった家系が存在するのなら、その家系はさぞかし王位継承に大きくクローズアップされるのですが・・・一つしかありませんね。
それがボットバルトに関わってくるのではないかともう一つ予想。
彼は映画のトリハロンべったり^^;なあの感じから、多分トリハロンが東の大国(ドナウ帝国)を去った後もずっと彼に味方し付いていったのではないかというのは割りと考えられる事ではないかと思います。
そしてトリハロンが私のお馬鹿妄想の通り、レーダー王家の流れをとりこみつつ初代統合フィルモア帝国皇帝になったとしたら、彼の子孫はレーダーフィルモア両王家の血を持ち、それが忠実な家臣(で良いのか?)ボットバルト本人もしくはその子孫に流れてくる可能性は多いにあるんじゃないかなぁ・・・

ボットバルトは元々ドナウ帝国内バルバロッサ王国の国王という立場ではあるのですが、彼の台詞回しから、トリハロンに対してだけでなく「プリンセス・シャンディ殿下」に対する敬語具合からも、ボットバルト自身のドナウ帝国内での地位はそれ程高くはない様に思います。
それがメインのレーダー、フィルモア王家両方と関わる血筋と関係してくれば、彼の出身であるバルバロッサの銘は多いに上がるでしょう。
ただ、とはいえ、どういう事情だかは分かりませんがバルバロッサ家はボットバルトの時代とあまり変わらずに、メイン街道ではなく、裏街道・・・というと怪しいですが、華々しい王位継承とは関係ない路線を行っているようです。星団暦からはまだ一人も皇帝を出していないみたいですし。しかし他に両王家と接点をもつ家がありません。恐らく、その生き方の方が彼らには・・・ボットバルトの感じからもそれが相応しく、また立ち回りしやすいのかも知れないな、と映画を観つつぼんやりと思いました。

しかし何故バルバロッサ王家は表舞台に立たないのか?
もしトリハロンがレーダー王家との縁組が成り立った場合、両方の血を持つ彼らの子孫は必ず「争いの火種」になることは間違いない話になると思います。
トリハロンとしては折角統一した帝国がそのような事態になるのを避けたいし、何より今までのバックグラウンドにある多々の王家を敵に回す気はないでしょう。
なのでもう一つ妄想するとすれば、トリハロンは子孫を沢山残したり新たな王家(レーダー=フィルモア王家、みたいな)を興したりせず、先にも書いたバルバロッサの家系に子供を託しつつ「表舞台に出ず帝国を支えるよう」訓示した可能性はあると思います。…なんて書いたら何だか会津藩の御家訓みたいですが(^^;;御家訓については今の大河ドラマ「八重の桜」参照で…)
そうだとすれば同時に、トリハロン自身から直接あるものがバルバロッサ家に受け継がれている可能性があると思います…ハスハの巫女が代々受け継いできたもの…エンプレスと同種の感じで、カイゼリンが。

最後に、私が今まで書いてきたGTMとFSSに関する全ての妄想群をちょっとまとめてみます。

ノルガン・ジークボゥは恐らく「大人の事情」で今迄の家人のように裏から、とはいかずフィルモアへの表舞台に立たされる事を余儀なくされるのだと思います。
しかし彼は決して独りぼっちではありません。(そう考えるとダイ・グはますます孤独感が…)
今名前が上がっているだけでもヨーン、ちゃあが。国を越えた親友と呼べる仲間がいます。
クリスだってフィルモア帝国の・・・愛しい人から託された成し遂げねばならない使命の為、彼をあるべき方向に導くため必死で彼を護ってくれるでしょう。
又いくら「借り物扱い」とはいえ、彼の重大な使命を知るファティマ達…特にエストは敵にも回る事もあるかもしれませんが…全ての人間を愛しているみたいだし…彼女達だって彼と帝国民の行く末はとても気がかりでしょう。そしてエストは彼の持っている…「皇帝」という名前のMHを、彼自身は争いを好まないかも知れませんが、いざという時には共に駆って戦場へと行くのでしょう。
そしてかつてのご先祖様のように、戦にならないので有れば彼は何でも利用する…彼には他に好きな人がいそうだけど、目的の為なら別の女性と結婚だってしまうかも。しかし平和のため、フィルモア帝国民のためならば。そんな彼の人生における奮闘と弛みない努力を大きな愛で温かく見守るのがクリスとベリ…いや、ユニオⅤではないのでしょうか。そして彼は偉業を成し遂げ、星団の歴史に残る名君になっていくのです。
そしてその先、彼の子孫については、フィルモア帝国のどの王家でもなく別のとある王家で、星団にとってまた大きな力になり、神アマテラスに対する人類の希望の一翼として、やがて「ある人物が」4000年代に聖宮ラーンから旅立つのでしょう。

・・・そんな物語を秘めているかも「知れない」謎の存在、バルバロッサ大帝がカーテンの奥の奥から今度漫画ファイブスター物語に登場するのです。えらく楽しみじゃないですか!
そして映画ゴティックメードの最後に出てくる、これまた謎めいた存在・・・ウォータークラウンと茜色の衣を両方身に付けている、トリハロンにすこし年齢を重ねたみたいな容姿のあの方についても。
ってそんな強引なまとめ方していいのか・・・すみません、今書いたことは出来たら忘れてください・・・

20130215 チーク(cheekandlip)
シューベルト交響曲第8(9)番”The Great”と共に。

2012年12月18日

その7


ツイッターでフォロワーさんとお話していてふと思った事です。
もともとは、先日の選挙がらみではあったのですが・・・
こちらの作品の後書き2,3でも若干触れましたが(こちらではコーラス3についてですが)ファイブスターに出て来る国家って選挙をするような国は少なそうですが(メインだと、ボードの所・・・トラン連邦くらいか?)意外と少ないのが完全直系制。

AKDもそのはずだった筈ですが・・・国家元首が固定されてしまいました(^_^;)
ハスハ・・・は巫女で纏められ(もともとはバラバラな国で、巨大になったのはごく最近)巫女は指名制(血縁全く関係なし。まず能力がありますしね)
クバルカンも法がメインでやはり後継者は指名制。
ロッゾなんかもどちらかといえば連邦国家っぽい性格を持つし、
メヨーヨは「やられる前にやる」みたいな感じだし、
ぱっと思った完全直系制の国って、バキン・ラカンとコーラスくらい?

この2カ国が完全直系制なのは、両国とも”カリスマ的才能”を持った君主が血の流れで登場するため。
前者は聖帝として騎士の能力を見分ける力を。後者は世継ぎが必ず騎士になるからです。
しかし本来、騎士はいくら強力な家系だからといって、子孫に受け継がれ誕生するものではありません。

そう思いながらデザインズ3のフィルモア帝国の系図や解説を見ていると、さぞシステムが複雑そうというのがいつも思う事なのですが・・・あまりに王家が多い。これは古い歴史により色々な派生王家が誕生しているだろうというのも考えられるのですが、もう一つ思った事。
「皇帝が騎士であってほしい」が故のシステムなのかな、と。
コーラスが国家の仕組みとしてシンプルなのは、長子が騎士である→カリスマ役が即得られるということですが、本来のFSSの枠組みならば、息子娘が騎士になる確実性はありません。それゆえ、いつでも何処かの王家で騎士が誕生するようにレーダー、フィルモアの2大王家が統合する事もなく、しかも親戚王家あんなにあるのかな、と。、
別に人物が優秀ならば皇帝が騎士である必要も特にないのですが、強い国家、伝統ある国家であるならばカリスマ的存在として騎士である方が圧倒的に人民のプライドをくすぐるだろうと思うからです。
(と思ったらDESIGNS3のダイ・グのところにそういった記述が書いてありましたね。)
ダイ・グのお爺さんであるフルダ・ダイ・グ・フィルモア4は騎士ではなかったですが(DESIGNS2の剣聖の家系参照)お嫁さんに剣聖彗茄が選ばれたのも・・・勿論彼らには彼らの出会いのドラマがあった筈なのですが、結果的に彼にとっても、国家としても「有効な手段」だっとはいえるはずです。
ただ彼らの息子は物語の通り病弱で騎士ともならずに子孫を残すだけの存在になってしまい(う、書いていて残酷だな)孫のダイ・グが家系、血筋、能力とも優れていた為若くして皇帝に選ばれたのかな。と(若くしてなったのは、レーダー8がクリスへの恩赦を、という意向で早まった事も無視できませんが)

そしてあまりに若い皇帝が登場したわけですが・・・ふと思ったのですよ。
ダイ・グの周りにはおばあ様である剣聖慧茄をはじめ、クリス、アルカナ・ナイトをはじめとする強力で彼を慕う者達は大勢いるわけですが・・・実は、彼には参謀役がいない?
GTMのトリハロン皇子におけるボットバルト、ハスハのギラと対になるバルンガ、ミューズに対してのノンナ、ボスヤスフォートだってペールがいます。レーダー8にだって「帝国老人クラブ」の面々がいました。別に強力な能力を持っている必要はありません。コーラス王におけるマイスナー、バランカの役割を果たしてくれる、武力とは違う意味、政治的に自身が信頼できる面々です。
剣聖慧茄はフィルモア帝国の実情を良く知る人物ですしその役も出来る筈なのですが、彼女はあくまで武人として動いてしまっていていつもダイ・グの側にいません。
同じくそういう役割が果たせそうなのがトライトンなのですが、彼はあくまで他所の王家(レーダー)の王子であり本人もそれを自覚しており、また彼自身もちょっと実直すぎて・・・という所はあります。
クリスはまだ若すぎるよね。それに、彼に対して愛情を持ち、ダイ・グに対しひとり誓いをたてていますがこれもあくまで武人として彼を支えていこうとするものです。

フィルモア帝国には皇帝陛下ですらわからないような所もあるカーテンがたくさん控えている、というトライトンの発言から、またミヤザとかティルバー女王のような「皇帝陛下のため」と言っているけど裏でよく分からない動きをする、信用できるの?みたいな面々が周りに多くいるのだから尚の事、時には主君と違う意見もするだろうけど、基本的彼のために動いてくれる立場の人物っていた方が良いのに、と思うのですが、若いのに何故かダイ・グにはそのような人物が控えていないように思います。
戦争ではなく、国家とのしがらみまでもひとりで戦わなければならないのかという印象が最近一層強くなりました。
しかもいざとなれば、その複雑なシステムゆえに、次の皇帝になれそうな人物も、たくさん控えているよとミヤザさんは言っています。「もしも陛下に何かございましても、翌々日には新皇帝も決まっておりましょう」と。いやぁ!変な事したら皇帝下ろされちゃう、または内側から抹殺されちゃうわけ??
それって立場が似ているじゃないですか・・・GTMのトリハロンに。

しかも、彼にはもう一つ大事な役割を担って欲しい立場のひとが欠落しています。
「彼の本心を知る、心の支えになる人」です。
いるじゃん、クリスが・・・と思いたいのですが、クリスは真正直に彼を支えていくでしょうけど愛情表現は戦でしか表せないでしょうし、DESINS3にあるダイ・グ王家正装の表記・・・「晴れの正装で~着こんで行った訳だがそれだけではなく、クリスティンを助けに行く為にこれに着替えたのであろう。本人は多分気がついていないが」とあります。
クリスを助けに行くのが無自覚ならば、ましてや好きなのも無自覚なのではないですか?
ダイ・グがもしクリスが好きならばもっと熱のこもった表現があっても良いんじゃないかと思うしその思いだけで彼の支えの一助となる気がするのですが・・・本人気がついてよ!イヤリング渡したんだし・・・
クリスとの会話には温和な空気も少しだけ感じますが、彼の重圧が皇帝の仮面を外させていないような印象も受けます。(彼が今の所仮面を外したのは、フィルモアの計画を話したとき・・・彗茄に対してだけだはないかと。しかし、おばあさんだもんな。あくまで・・・)
ただでさえ孤独な立場の皇帝です。彼を慰めたり励ましたりする若い人、いないのでしょうか?

これから縁談の予定も控えているみたいだし、果たして妃になる人にその役割は期待できるのでしょうか?・・・誰にしても基本は無理だろうなぁ。クリスならともかく。クリスはその役が出来ません。
ニオも懸命にダイ・グを支えるでしょうけど、やはり若く実直すぎて参謀も無理だし、かといって彼の心の支えになる役割になるとは思えません。
チャンダナは?違うよね(^_^;)コーラス3はその役がウリクルだったのですが(妃じゃないのが大問題なのですが、ここでは置いておきますw)
そういう意味でも、天照もまだ、その役割がラキシスではなく命様だったりリトラだったりする所がありますよね。徐々に、ちょっとずつだけ変わっては来ているみたいですが・・・まだまだかな。

いやFSSを読んでいる多くの方がダイ・グの将来について不安に思っている、あるいは何かを想像している事とは思いますが、
GTMのラストにクリスらしき人物が出てきますが、ひょっとして、新しいフィルモア皇帝(という事にしておきますよ。外れたらごめんなさい)にとってはクリスは彼の良き参謀になっている可能性があります。フィルモアの実情を身をもって学び、ダイ・グの真実と思いを受け継ぎ、その生涯の最後まで帝国に奉仕する立場として。
そんなクリスティンの人物としての成長を、今後見守っていく私たちになるのかもしれません。ダイ・グとの辛いドラマが背景に控えていそうな事を予感させつつも。


12月19日追記。

昨日書いた上の記事を思い起こしていたら、ある事が急に頭をもたげてきました。
リブート7のノルガン・ジークボゥのキャラシート記載にある「とある女性が絶えず見守っている。そしてその女性こそが・・・彼を導く支えになっているのだ」というこの女性、実はクリスティン・Vではないのかと。
勿論これはGTM最後の人物が=ノルガンである事、さらにフィルモア皇帝である事(レーダー9かどうかはここでは一旦置きます。私はそう思っていますが)が条件になりますが。
あのなぁ・・・先日もジークボゥはレーダー9じゃないんでは?というお便りを頂いた後だろう!とある意味厭きられそうな展開ですみません・・・。

しかし若き皇帝を支える参謀としてのクリスを思い描いた時、ああ、ひょっとすると彼女が映画の最初と最後に登場するのはとても意味あることではないのかと急に思えたのです。最後に出て来る彼女は、ちょっとだけ老けて見えましたし。(アイシャみたいな感じ?)

DESIGNS3のクリスティンの表記。最後に「誰よりも戦いたくないのだ」という表記があります。しかし、今現在は戦う事でしかフィルモア帝国への忠節を、ダイ・グへの愛を表現できない状態でもあります。この表現に長いこと疑問符を持っていました。
しかし魔導大戦でひょっとすると彼女は気がついてしまうのかもしれません。「戦だけでは大切な人を守れない」のだと・・・と思えたのです。
国をより良い方向へと新しい皇帝を導く「参謀としての」役。それはフィルモア帝国の危機→国がなくなる事に対し、帝国民を他の星に移すという無茶でどうしようもない使命を、今までダイ・グや慧茄やレーダー8とかが背負ってきたものを理解しつつ、でも戦ではなく何か他の手段で見つけること。
優しい人物であるジークボゥを帝国の複雑なしがらみから守りつつ、彼を支えるのにはぴったりではないでしょうか?帝国に尽くす事を定められたクリスなら・・・彼女の成長如何にかかりますがクリスならやり遂げられるような、そんな気がします。
そしてどうやって新しいフィルモア皇帝はその責務を果たすか。・・・それは以前私も予想しています。(「その3」をどうぞ。)これに関して、今の所妄想を変える予定はありません。

ダイ・グとの間には花壇に花は咲かないと言われましたが、ひょっとすると大輪の花が咲くのかもしれませんよ。それは恋愛とかではなく、戦いでは生まれ得ない平和の花。例えその前に悲劇的な結末が二人の間に訪れてしまったとしても・・・。

2012年12月6日

その6


初日から立て続けに3回見た後、忙しかったのもあり中々映画館に足を運べませんでした。もうその間他の方も多く書かれていると思うので、ここではつらつらと。
やっぱりというか、4回目も映画の間終始ニコニコして、またも途中でうるうるしてしまい、結局終わった直後に次の回の切符を買ってしまい、5回見てしまうことになったのでした。
今回やっとカイゼリンの美しさが判った気がする(ずっと、認識する前に終わっちゃう感じで・・・)
白く発光するところなんかは鳥肌物でした。あの色合いは何を意味するのか、そのうち分かるのでしょうか。マーク2や破烈の人形も、やっとディテールをちゃんと見た(認識した程度ですが)気がします。
そして「、見たいな」と可愛く言っているLDIの台詞と金属音を伴う髪の流れに、うっとりとしてしまうのでした。

さてもう今更なのかもしれませんが、まず最初にごめんなさい。
ビギナーズガイドの最初に出て来るのは鳳凰じゃなくて・・・ラブでしたね^^;
じゃあ彼?が落とすものは羽ではなく・・・鱗か?でもひらりとするものですよね。
彼はLEDなのかはよく分かっていません。もう言葉通り「GOD of FSS」でも良い気がしますが。色々いそうだから神様にも。もしLEDだったら、彼はすえぞうの先代?なのかな・・・

ただ色々説はあるこのGTM,私も勢いとはいえ多いにぶちまけたことを反省し、分かるものは訂正しようかとあれこれ確認もした(ツイートに色々上がっている小ネタ・・・市場の中にLDIがいる、とかは2度見たのに分からなかったよorz)けど、寧ろ「やっぱりそうだよ!」と思う事のほうが多く、これじゃ駄目じゃん、と大いに悩み中です。
今回は今まで書いたこととはちょっと違う項目を2,3だけ。皆さんもう気が付いている事でしょうし、またどう思われているのかわかりませんが・・・

・LDIの言う「1500年後」
3000年後のほうは多分魔導大戦~AKD侵攻~カラミティ崩壊あたりで良いと思うのだけど、1500年後のシステム・カリギュラは何を?
それで同時に気になったのが映画内で言っていた「平和を築く堅牢なシステムを」(みたいな事)。
東西の大国が一つにまとまってフィルモア帝国が出来、惑星連合の平和の礎となるように、これに準ずることが→事件を伴って、その後星団が一つになるようなある事が起こるのかな、と。
と思うとやはりここは星団法制定あたりの事を指しているのかな?と感じています。
DESIGNSにも天照のミコト、コーラス19世のエピソードが今後用意されている事が書かれ、星団法についての記述もいくつか見受けられます。星団法が出来たのは2000年初頭とあってちょっと微妙ではあるのですが・・・ただこのあたりに「聖宮ラーンの東宮西宮蜂起」というのも入ってくるので、この争いに各国の思惑、及びシステム・カリギュラの暗躍はありそうかな、と。
同時にこの話はゴティックメード時代(よりもずっと前、AD世紀から)のフィルモア、巫女などの超帝国系に属する人類の叡智の流れに、新たな潮流(AKD,コーラス)が入り込んでくる展開にもなるはずなのですが。そう考えると、フィルモアの歴史って凄く厚みがあると思うし、AKDやコーラスは物凄い勢いで台頭してきたことになりますね。なるほど、DESIGNSのラルゴやギエロの記述がああなるわけだ。

・最後のシーン、クリスティンが籠を持っていますが・・・
私は最後のシーン、もう目が皿になっても良いからの勢いで背景を見ておりました。あれはどこか。
円形の建物群に塔が幾つか立っているように思えたのですが結局分からず^^;ただ、画面右下に詩女を象徴する黄色いシンボル?(セイラーにも付いていたように思うのだけど)をモニュメントにしているような場所があるんですよね。パンフレット最後にあるあのマークです。
そうなるとあれはやはりプロトン城じゃなくて聖宮ラーンなのかなぁ・・・でもラーンまだ出てきてないのでこればかりは。(2巻のフィルモアのイメージに円形の建物群が出て来ることは出て来るんですが。)
ただ気になったのが、クリスティン(という事にしておく)が花の種の入った籠を持っているのですね。全然気がつきませんでした^^;
3000年経っても失われなかったセレモニーが行われる、といった風情なのでしょうか?
これは誰が、何のためにか。可能性として頭をよぎったのが
・後年の人々がベリンの功績をたたえ、そういう儀式を(ラーンで)行っている
・トリハロンがベリンの事、平和を忘れないようにと種をまき続け、それが儀式となって(フィルモアに)残されている
・・・なんですよ。後者ならこれはプロトン城でないと話が合いません。
「花が咲いたら思い出してくださいね」とベリン言っているしね・・・どっちなんでしょう?言われているラーンの腐敗がこの頃どうなっているのか良く分かりませんが、後者の方がロマンチックで良いなぁ・・・おっと、これは単なる偏見です^^;
これとは直接関係はないですが、町の背中に天使の羽を連想させる小さなマントをつけていますね。可愛いけどあれは何か意味があるんだろうか・・・

・最後の人物について。
今回1度目でおや?と思ったのに2度目瞬きしてしまい確認できなかった事が^^;
ボットバルトの服の模様・・・あれ、ブルー・スーツのエストに入っている模様に似ていなかった?
と思って見よう見ようとしていたのに、おい^orz
ボットバルトがバルバロッサ王家のひとである事は確認できるのですが、
「バルバロッサはレーダー、フィルモア両王家にかかわり、名前を隠す為にレーダーの名を持つ。独自の家紋と王家色がある」というDESIGNSでの説明に沿おうとすると・・・この家紋ってひょっとするとドナウ帝国の家紋?クリスの襟にも例の人物にもドナウ帝国の紋が付いていましたよね。(あれはFSSでは今まで登場していません。)
そして色。私てっきりボットバルトの服色からエビ茶色かと思っていたけど、・・・黒?(ボットバルトの服は確かに黒の面積も多いが)
だとしたら、ブラック・プリンスことノルガン・ジークボゥはやはりバルバロッサ王家の人という可能性が・・・
ただバルバロッサは先に書いたとおりレーダーの名前を持ってます。今までは君主を出していませんがかなり重要な家系の人物で「カーテンの奥の奥」から出て来ることが決まっています。
となると全部盛りコース「ジークボゥ=レーダー9=もとはバルバロッサの重要人物」なのかい??
(しかも私の場合、ここに更に→”トリハロンによく似た人”という更なる盛りが^^;でも改めて画面で確認し、絶対似てると思った。彼が皇帝になった17年後、はあの人物くらいの風情になっているだろうし。DESIGNSでの表記から、”~に似た人”とはほぼ同じ人物、ぶっちゃけ魂が一緒なのではないかと考えてます。これが書かれている人物はかなり少ないですが他にもいます。血脈とも関係なく)

ここで気になったのが、この人物が帽子にウォータークラウンをつけ、トリハロンの茜の衣を同時に身に纏っていた事。ウォータークラウンはレーダー王家のシンボルで、茜の衣はフィルモア王家の象徴でもあり、同時はありえないから。
でもバルバロッサ家のあの説明なら、レーダー9がバルバロッサ家の人なら同時につけていてもおかしくないか・・・よく分からんなぁ^^;
やっぱり、結局もう一回映画観ないと駄目?
・・・今回も、結局先生の高笑いが聴こえてくるような、そんな気分になるのでした^^;

20121206 チーク(cheekandlip)

追伸 個人差はあると思いますが、この映画は、映画館のやや前よりで見たほうが、一層迫力が出て良いんじゃないかな、と思いました。4回目は前方よりの真ん中席、5回目はど真ん中で見たけど、4回目の方が驚きも大きかったしチェックもしやすかったように感じました。
大都市では上映も終わったところがあり、新宿もこの週末から劇場が小さくなります。一方その広がりは段々とあちこちに回り始めています。どうぞこの素敵なお楽しみを、あなたのお近くで体感できますよう。


2012年11月12日

その5


とにかく今回一番の不満だったのが…宣伝費なかったんかい‼と言いたくなるような作品以外でのお粗末さ。
今でも「え、ゴティックメード公開していたの?」「出来ていたの」「映画作ってたんだ…(これは少数だけど、いた。)」というツイートを幾度となく見かける度に思う。このツイート自体はまだ映画のことを知り得たんだからいい方です。ひょっとするとFSSファンでもかなり暫く経ってから気がつく人出てきますよこれでは…

もうとにかく何もかもがずれている。

雑誌ニュータイプでの情報は少なく(作品に関するものではなくイベント系。あんなギリギリじゃ載せられないか…)、
公式サイトはFLASHの嵐なのかPCでないと確認出来ない。スマートフォンの方も多いだろうに。ネットの認識、数年分止まってる?(デザインは工夫できるでしょうに…)
また、折角永野先生と井上社長の楽しいお話が聴けるまも☆しんは何故かPodcast。(これ、YouTubeとかニコニコ動画に出来なかったのか?閉鎖的印象も抱きつつ聴いてました。公式サイトに動画置いておくだけでも違っただろうに…と思ったけど、公式のお洒落感??を削ぐから?。いやそんな場合では…)
おまけに最初は公式SNSがFacebookしかなかった。(実名で漫画やアニメを語れる方は絞られてしまうはず…)その後で出来たツイッターも情報が遅いし何より、熱意を感じない。
ツイッターを工夫して使っている企業アカウントは、自ら祭りが生み出せる様、色々発信したり(それが例え売りたいものと直接関係のないことでも)ファンに提案してくるのになぁ。ツイッターできた時に公式ハッシュタグ作ってくれとすぐお願いしたのに、出来たのは大分後だし、また面倒なタグを…(ごめんなさい。公式タグ#GTM_1101使ってますがアンダーバーやめて欲しかった…字数考えないならなら#ゴティックメードで良かったんじゃ。)
プログレさんの(エスト表紙のね)アカウントはプログレという音楽を多いに広めよう、という思いを多いに感じるのになぁ。少なくともこの作品の、あるいは永野先生の何かを伝えたい、という個人の姿が(偽であれ)浮かび上がってくるようでないと、ツイッターでの発信は、bot以下の存在になってしまうと私は思います。

ニュータイプだってFSSトランプの件で多いに失望。…私は以前の宣言通りあれは買ってませんが^^;先生のことでは一番当てにしているんだから綴りを間違えないでくださいよ…やっぱり熱意がないのかと思ってしまうではないですか。

私は多分、このブログを書いていた以上、ファンの中でもマメに情報チェックしていた方だと思うし分かればツイートやブログで即話題にするようにはしていましたが、何せ偏見強いただの一ファンでは限界があり過ぎる。もうそれはここ半年多いに痛感したことです。
公式が同じ事言ってくれたならもっと情報の輪が広がるのに。と思った事は何回かあります。
しかしそれ以上に、まも☆しんで製作発表イベント決定情報が2日前とか、公開前日イベント発表が3日前とか、告知そのものが遅すぎるよorz
これは実際にファンが足を運ぶ、運ばない、というのもありますがその前にそんな事があるんだ、という情報そのものが時間がないから大きく流れない。それでは映画の宣伝に全くなっていませんよ!
それでも私は、幕張メッセのイベントは、知ったのが2日前でもその日だけは空いていたので、何とか出かけてブログの記事にしようかと思いましたが、調べたらチケットが既にないイベントだとわかり、その時は物凄くガッカリしました。ファンをワクワクさせる筈の数少ないイベントなのに、失望させてどうするんだ…

とにかく11月1日映画ゴティックメードが公開されます!こんな映画でこんなイベントも予定しているよ。楽しみにしていてね‼という情報すらちゃんと流れないようでは、ファンもそうだし、そうでない人はもっと知り様がない。何でこんなに「響かない宣伝活動」になってしまったのかは、大いに疑問に感じています。
製作延期とかで色々狂ってしまった点もあったのかも知れないけど、さ…

※新宿タワレコで川村万梨阿さんのミニライブイベントが12月15日にあります。(私は行けませんが)これくらいじゃない?普通の人がスケジュール調整して行ってみようかと思える余裕のあるイベントは…まだ時間がありますので、もしご興味がある方はこちらをお読みになった上で、参加券をもらって楽しんできてください。


さてもう映画は公開されてしまったので、後はクチコミやこういった活動に僅かな希望を託しつつ。
GTMの世界は、私にとって魅惑の世界でした。映画でもアニメでもなく、美術館に作品を観に行くような感じ。
前にも書きましたが、草原のそよぎ、見たことあるような、でもないだろう雨の風景、雷雲に砂漠の乾いた感触、刻刻と色を変える空と大地と水面の色、民族と衣装、食べ物!(どれも美味しそう…スタッフドトマトとかナンとか。うどんも見られてここは中央アジアかしら。もともとイラン料理とか好きなので眼がキラキラしたかも^^;トリハロンのおやつらしきショートブレッドも良いですね。)
そしてキャラクターの周りをふわりとなびく風。ただただ美しく思え、あの世界に潜りたいなとスクリーン越しに思いました。
展覧会を見ている様な…という色の変化に、突然謎の幻像が忍び足で飛び込んで、たちまち急スピードと爆発音のような感覚を得た時、恐怖と美しいな、という思いが同時にやってきて、これは非常に身震いがしました。個人的にはカイゼリンのシーン以上に鮮明に。
カイゼリンに関しては…綺麗だな、と思っているうちに全て終わってしまったのがちと残念でした。ただ気になったのは、その後あのエンブレムを探し当てるシーン。彼女?の頭脳がそうさせたの?それともここはおとぎ話?(KOGがジュノーンに剣を渡すような)それによって話の印象がまた変わり、若干気になるところではあります。
そうそう、サントラについても書きたい。グッズの中でイチオシだと思います。映画を気に入った方は是非手にとって頂きたい程。演奏も丁寧で美しい。録音も素晴らしい。途中からは更なる熱気も追加されます。永野先生のレビューもあるよ。(ただ、カイゼリンという曲は、JesusJonesの"Phoenix"や"Starting from scratch"とか似ているんだけど…やっぱりマヨール・レーベンハイトのモデルってマイク・エドワーズ?^^;)
そうそう、今かかっている「巨大な陰謀」は、FSSでも色々使えそうです。漫画ファイブスター物語を再度読み返してると時折この曲が頭をよぎるようになりました。お試しあれ。

色々賛否両論あるようですが、私個人は、初回はファン向きかとも思いましたが、2回目、3回目と印象が変わり、この作品はFSS全く関係なく好き嫌いが生じるように思いました。この作品からFSS知った方は後々、その背後に潜むものに驚けば良いじゃないですか。映画ゴティックメードのお話はオペラの多くがそうであるように、FSSとも違って至ってシンプルです。だからこそ余計浮かび上がる「作者のデザインとこだわりと世界そのもの」を気に入って頂けるのはセンセイのファンだけではないと今は強く思います。
(FSS知らないけど映画に興味を示し、気に入って下さりそうな方にはいきなりツイートでお声をおかけしてしまった方もいます。もしいたらあの時は不躾ですみませんでした。素敵な出会いになっていれば良いのですが…)
前にも書きましたがこの作品は映画ではなく、永野先生が手がけた芸術作品だと思ったら全てが合点がいくようになりました。作品だけなら大変贅沢で手間暇かけただけのことはあります。熱狂と冷淡が見る方によって同居する映画というのもまた面白い。アートって本来はこんなものではないでしょうか。

しかし、私たちも先生も時間がそう潤沢に残されているわけではありません。コーラス3のように剣を託す訳にも行きません。どうぞ先生にはなるべく早く、世界の続きを観せて頂きたいものです。

20121112
”チーク”(cheekandlip)

追記
色々飛び交っている最後の人物。多分ウォータークラウン+エストから=レーダー9だと思うのは間違いない(と思う)のですが、レーダー9=ジークボゥ→まんまトリハロンだと飛躍しているのはどうも私だけみたいだなぁ・・・^^;単純すぎる?
でもカイゼリンに乗って敵を倒したときの姿。何故彼は涙ぐむ?
実際の戦闘がはじめてだったの?
ベリンに責められるのが悲しかったの?
それとも必要に迫られた事とはいえ、人殺しそのものが、彼には辛い事なの?
(↑勿論物語り上での、お話でですよ。)

これがいずれの場合にせよ、どうも強い筈なのに気持ちが繊細すぎるだろう皇子様~と感じてしまうのですが。おいおい大丈夫かよ、と思いながらドラマが進行していくと、ベリンはそんな彼を理解しつつも、そんな彼だからこそ皇帝になるように進言します。
血が流れる事の苦しみが分かる彼だからこそ。と思った瞬間、ジークボゥの説明文と重なるような、そんな気がしたのです。トリハロンは「優しい人物」なのだと。
そしてどういう経緯があったのか詳しくは分かりませんが、彼は戦闘によらずに、周辺諸国を纏め上げ、やがては二重帝国の皇帝になります。(この周辺諸国を纏め上げ~という表記は、戦争を国是としないコーラス王朝の成り立ちでも時々出てきますね。)
そんな偉大な人物であるならば、レーダー9がそっくりさんであっても良いなぁ、と思ったのです。
ダイ・グも素晴らしい人物なのですが、彼はシステム・カリギュラの暗躍すらも利用しつつ戦によってフィルモアに別の領土をもたらそうと画策します。(それが決して彼の本意でなくてもね)
しかしこれが上手く行かないだろうと、年表を目の当たりにしている多くの読者は彼の悲哀と共に大いに不安に感じている筈です。
加えてフィルモアには星崩壊までに時間がありません。そんな中もっと「優しい人物」が皇帝になってしまったら・・・
それでも何か重大な決意を伴って事に当たるとしたら、きっとダイ・グとは違う方法で何か乗り切ろうとするのではないか、そんなドラマがあっても・・・いいかなぁ。と。
ただし、フィルモア帝国の組織内はあまりに複雑で正直関わりたくないような部分も多いにあるような気がして、そういうのにどう立ち向かいつつ一つに纏め上げるのか。(でないと国民が滅亡してしまう)そんな事をラストを見ながら思ったのは確かです。
たとえこの文章が大外れでも、フィルモアの星崩壊が起こるのは年表上の事実ですし、そんな事に頭を巡らせられただけでも良かったかな、と思っております。

2012年11月11日

その4


お祭り最終文書なので、ここは遠慮も配慮もなく書いてみようかと。
ゴティックメード、結局3回観に行きましたが、漫画のように好きな時にふらりと観に行ければありがたいのに。と思います。
公開中にあと1回は足を運びたいですが、あの風景を、あの物語は叩き込むものではないと思います。
BDですら不可能かもしれない高画質だというのが本当だったら、という不安がありますが。あ、でも家のテレビじゃ、全く表現力足りないでしょうが。それが一般的なご家庭の最新型でもね。

映画ゴティックメードは、いきなりわかり難い例えで申し訳ないですが、パガーニ・ゾンダRみたいな映画でした。
今家のTopGearのカレンダーがそのゾンダRなのですが。
パガーニはイタリアのスポーツカー・メーカーです。
ゾンダはその個性的だけど流麗なルックスと、妙に少年っぽい感覚、そしてレーシングカー的要素を秘めた市販車として人気があり、パガーニ自体は小さなメーカーですが、一躍車好きにその名を知られるようになった所だと思っていただければ。
※ちなみにTopGearというのはイギリスの自動車番組なのですが、現在BSフジ&ニコニコ動画で再放送されています。永野先生も大好きみたい。…成る程ね。この番組好きはGTM、好きになるかもね。

その中でもゾンダRは異彩を放っています。

まず、公道を走れません。
FIAのレギュレーションを満たしていないので、レースにも出られません。
サーキットで個人的に走らせるしか、持ち主は使えない車です。
しかも、見た目はどう見てもかっこ良いプロトタイプ。エンジン音はF1。(今のF1よりも良いかも?)そんな車です。
そのルックスなど知りたい方は wikiにあるゾンダの項目をどうぞ。 たっかそうでしょう!?^^;

ある日レンタカーを頼んだら、この車がやって来たような感覚です。

・普通車じゃなきゃ駄目?じゃあNG。
・これで公道走ったら警察来るんじゃ…じゃあNG。
・でも乗ってみたい!!格好いい!

・パガーニの車が借りられる!じゃあ乗る!絶対乗る!
・えー、でもゾンダRじゃ免許抹消されるかも…

この映画の対象者は真ん中の2通りだけです。これで多少お分かり頂けたでしょうか。
つまりはじめましてでも惹かれれば楽しめるだろうし、かなりのFSSファンでもNGな方はいると思われる、という点です。でもリスクを顧みず試してみようと手を出した方は至福。
私は当然?下から2番目ですね。免許取り消しになっても良いから乗りたい。ー勿論乗ったら乗ったで印象やら不満もあるのですが。

その不満についてから。主役二人のお話…これはまた後ほど大いに語りますが、それ以外が全くと良いほど薄味なこと。
ボットバルトもアデムも、他の皆さんも。これははじめての方にわかり易くするため?
それともFSSのスパコーンとヘアードのドラマに繋げよ、ということ?(違うと思うが…^^;)
私はGTMが70分強の作品だと知ってから極力情報は頭に入れないように努めてきました。短いと判った分、PCでなく、スクリーンで驚きたかったから。
なので初回は主役2人とカイゼリンの名前しか覚えていきませんでしたが^^;でも、それでもNTとかは買ったりしていたので他のキャラクターがいることは承知していました。
これを念入りにチェックされて、あれこれ活躍を期待していたファンほどガッカリした可能性が、私の頭をよぎりました。
ただFSSファンだったら、あの方みたいに全く活躍しない可能性も考慮しとく必要、あったのかも知れないけどorz
もう5分で良かった。せめてあの二人には、もうちょっと喋って一体どうなったのか位匂わせて欲しかったです。
あと、最後の文!せめて2カット、皇帝トリハロンと詩女ベリンの正装とか仕事ぶりでも絵にして表して欲しかった。ちょっと知らない方には説明不足と感じました。多分それ位なら後ほどのネタバレにはつながらなかったはず。

作品内容の不満については以上^^;
ただそれ以外にもネガティブなお話はあるのでそれについては後ほど。

ではキャラクターの話が出たので、ベリンとトリハロンについてでも。
これ書くと皆さんに唖然とされそうなのですが…
私がFSSで大好きなシーンを挙げると
「2巻でコーラス3とウリクルが黒騎士見に行ったシーン」
「9巻でモンドとバナロッテが互いの騎乗する個体を見せ合うシーン」
「11巻、ちゃあとジョーディ先輩がバイト先で語らうシーン」
を出してしまう私が、このお話キライな訳ないでしょー‼orz
(何でそのシーンなんだよ、とFSSファンの皆様に言われそうなものばかり・・・いや好きなんだ。ごめん。)

ちょっと意地悪込みのスッキリとした表情を出すかと思えば、真剣なまなざしで訴え、かと思ったら可憐に優雅に種を巻き、柔らかい微笑みを見せるベリンに、
怒り心頭にぶちまけてみたり、オブラートにくるんでみたり、一方で皇子の立場と少年の若さが合わさった強い責任感を感じさせるトリハロン。
先生のボーイミーツガール話しはもう問答無用と言ってしまう位大好きなのですが、これはまた予想以上の感覚でした。
やさしい空気を感じるんですよ。今時の少女漫画だって刺激が…という感じなのに。こんなの観て幼稚だと言う人がいても不思議ではありませんが、そう言っている人がもし隣にいたら、このテンポと共感が、相思相愛の第一歩だと気づかんのかー!と言い返してしまうかもしれない。心を通わせつつもきっとふたりはもう出会わなくて、二人とも民衆に心砕く人生を送るんだろうけど、それでも互いは「私の大切なあなた」なのかなぁ。とこれまた少女漫画のようなセリフを呟くLDI同様に(私もトシですしねorz)しみじみしてしまったのに。
あのラストが…えっ、えっつ、えーーーーっ‼

※そして色々妄想していたのですが、どうも皆さんと予想が違う…
ベリンはレーダー9を見守っていくのだと思ってました。私は彼を「久しぶりの新規時空越えキャラ」だと認識していたのですが…。
成長したジークボゥであり、トリハロンそのものじゃん、(コーラスみたいにやや風情が変わって)と思ってしまったのですが…違うのかなぁ。
私のアタマがお花畑と言われればそれまでですが、カラミティに蒔いた種がプロトン城に咲いて時代が移り、アドラー侵攻あたりの絵かと勝手に思っていました(クリスが若干老けてますし)
どうも当たってなさそうなのでショボーン。でも一応書いておきます…
※先生のどうだ、参ったか!ハッハッハ~!!みたいな顔が浮かんできてしまい、すごく仏頂面作りたくなりますよ本当orz。

長くなってしまったので、後半に。




2012年11月7日

その3


再びどうもこんにちは。
これは思い切り妄想含んでいるので、どうしようかとも思ったのですが、映画のネタバレに繋がるしなぁ、と再びこちらからお送りします。

映画ゴティックメードの物語…というか、ベリンとトリハロンのふたりを見ていて、私は「また感じた気分」がありました。
永野先生の漫画には色々な表現…ハードでエグいのもあるけれど…時折「おいこれは少女漫画かい!?」というように受け取れるようなことがあります。
(別に少女漫画詳しい訳ではありませんが…)
FSSにもこういう印象を抱いたことが何度かあるし、他の作品でも、あるいは実生活でも一度だけ感じたことです。
そして私は永野先生が描く「こういう感じ」が大好きで、思わず嬉しくなったものですが…
…しかしこの印象を自分の中で確たるものにまでは出来ず、1回目が終わってしまいました。
しかし2回目のあと、舞台挨拶で永野先生がある一言をあのふたりに対して言ってくれたお陰で、私も大いに納得し、3回目はすっかり浸ってしまったのでした。

…そんな事を頭の片隅に記憶しつつ、もう一度FSSのリブートやらDESIGNSやらトレーサーを見返していたら、思いついた事です。
その思いつきは物凄い急激に、昔からあった疑問や、FSSのこれからの事がパズルのようにバタバタと埋まっていきました。
勿論これが正解だとは思いません。(もう既に違う事を考えていらっしゃる方もいますし、そちらの方が正しい気も自分でもするのですが)
ただこれも何か辻褄は合うような気もするので、妄想垂れ流しだと思って笑って読んでやって下さい。
どうせ(^_^;)答えが出るのは何年も先で、忘れてしまうでしょうしね。


まず映画で一つ判ったことを思い返しながら、トレーサーのユニオ5の記事を読み返してみました。
…ますますわからない。一番謎なのが「やがてはジュノー星にも影響を与え、コーラスの血を守り、クローソーをずっと守っている」
は?か、関係ないじゃないと一度は思ったのですが…
でも、今度はノルガン・ジークボゥの記事をリブート7から。
「誰もが驚く人物を妻とし、膨大な人々の命を救う。そして彼にはとある女性が絶えず見守っていて、その女性が彼を導く」
この文の最後にある、ジークボゥを導く女性は、さっきの事からユニオ5なのだと確信しました。だって彼とそっくりだったし!
(まぁそうでなくとも血筋とかありますが…)

じゃあジークボゥは誰と結婚するの?あと、句読点の解釈が分かり難かったけど、「膨大な命➡フィルモア帝国民」を救うのは、結婚によりもたらされるの?
頭を巡らせたら…いるじゃん、一人だけ。ふたつの文章に合いそうな、該当する人物が。

…もう判った方もいるとは思いますが、ここで昔からあった疑問が2つ。
「どうしてコーラス6は3巻で、フィルモアのパルチザンにいたの?」
「モンド・ホータスは、ジュノーにいるのにどうしてフィルモアの名残を多く残しているの?」
でした。
前者はまぁ身を隠すため、後者はそれだけ国の影響力が強かった、と片付けられるのですが…
でもブロードの先祖が何をしたか分かっていて、(あの説明シーンの前に彼は知っているはず)いくら大いなる過去の話とはいえ、あそこにコーラス6がいるのは何か変な気がちょっとしていました。フィルモアのパルチザンがでかいのかな、とかそんな風に思うことにしましたが。
後者は、滅びた国の象徴が何万年後別の星で大いに残っているのは、カラミティがなくなったあと、人々の思いがそうさせたのかな…でも良くわかりませんでした。

でもどちらもこれで解決するかも。
私が頭に思い浮かんだ妄想は
「ジークボゥはセイレイと結婚して和平を結び、フィルモアの一部がジュノーに移される」

…でした。どうでしょう?
でも、AKDのカラミティ侵攻の頃にはもうAKDの影響のない星はジュノーしかありません。
あと、今現在、フィルモアとコーラスは国交断絶状態…それも王族とはいえ一個人の恨みだけでそうなっちゃった(まぁラルゴの件がなくてもそうなってしまったかも知れないけど)のだから、大国同士の和解って何処かでなされるのではないかと前から頭にあったのですが…
大国同士が戦争を伴わず手を結ぶ、のはゴティックメードのモチーフとしてもありますし、繰り返されてもいいかな、と。

となるとDESIGNSの、それ以外でもあったような気がするセイレイに添えられた言葉
「理屈ではなく結果として彼女はコーラスの王女」
というのも凄く説得力が出てくる。分かりませんが、ダイ・グにはかなり怒りを表していた彼女が、その正体を知らぬままジークボゥに出会っちゃったりなんかしたら…
しかも娘を騎士には嫁がせたくない、と母エルメラ王妃は言ってますが…「ジークボゥのファティマは皆借り物で、生涯ファティマを娶らなかった」んですよ。これならOK?(いやそういう問題…か?)
しかもコーラス4は血を遺さず、セイレイの家系がコーラスの主流になって行きます。…当然コーラス6も。
繋がるじゃん!さっきのユニオ5のことも。私の抱いた疑問も。

…と思ってしまったわけです。いかがでしょう。え、おかしい??
果たしてその答えはいつわかるのかなぁ…

私が映画でベリンとトリハロンに感じていたもの、それは「恋をする前の柔らかな空気」でした。
それは例え言い争いをしていたってハッとするんです。何故かFSSではたまーに、何回か体感しました。そしてそれがとても好きだったりします。
他の映画でも一度だけあって、それは「おもひでぽろぽろ」だったりします。昔家族と観に行って父が「これは大人が観るべき映画だね」と感心していたのを後になって気付かされた一作です。当時は判らなかったのですが。
ただ二人は手すら触れあうこともなく別れてしまいました。それでちょっと悩んだのですが、
センセイが舞台挨拶でふたりの事を「淡い恋」だと仰って頂けたので、ああ、あってたんだ!とホッとしました。(^_^;)…

でも皆さんの身近にこういう空気を感じるひとがいるのなら、その手は絶対離さない方が良いですよ。

…以上、妄想終了。

20121107
チーク(@cheekandlip)