2012年1月23日

山形で五感が研ぎ澄まされ+おまけ(FSS小説の進行具合について)

この土日を利用して、冬の山形へ行ってきました。
主な目的は、山形交響楽団のニューイヤーコンサートを聴きに行くのと、
5年前に行ってとても印象的だった宿への再訪でした。
積雪がとても心配でしたが、さすが雪国。主だった道路は除雪されており
月山のふもとにあるこの宿、仙台屋さんでも
レンタカーで全く困る事はありませんでした。
宿の周囲は自分より高いくらいの雪で覆われておりましたが・・・

でも土曜日だったのにお客さんは自分たちだけでした。
凄く静かに、落ち着いて過ごす事ができました。
ここは部屋も素敵で、お料理も大変美味しいので、とてもお薦めです。
山形から少し遠いので、数年越しになってしまいましたが、
やっぱり行って良かった。是非またお邪魔します。
夜は静寂に、部屋から見えるところに雪灯篭が灯り、
空気は冷たいのにとても温かさを感じる事ができました。
写真も何枚か撮りました。自己流なので相方の様にはいきませんが。
白さが眩しく、冷たいのに何故か優しさすら感じられました。






日曜日は最上徳内記念館で、
(漫画、風雲児たちを読んでいれば、かなりお馴染みですよね。)
彼の功績(何でも出来る、だけど努力の人だったのだと改めて痛感。
ドラマ化とかしないのかな?)をじっくり見学した後、
山形に戻り今回のメインでもあるニューイヤー・コンサートを
聴きに駅前にあるホール、山形テルサへ。
山形交響楽団は夫婦共々お気に入りのオーケストラで、
もう山形へ行くのも5回目(米沢の1回含む)
なのですが、今回はニューイヤーということもあり、
当然のことながら誰でも楽しめる軽いプログラム…と思っていました。
ところが!まるで超お得な福袋のような、
様々な趣向を凝らした内容で驚きの連続でした。
山響の上手さなら絶対カッコいい筈、子供の頃慣れ親しんで
是非生で一度聴いてみたかったスッペの軽騎兵序曲をはじめ、
かなりしっとりと聴かせてくれたマーラーのアダージェット、
そしてバンダの学生さん達の熱演&心のこもった合唱を
聴かせてくれたタンホイザー&アイーダの凱旋行進曲。
どれもとても素晴らしい。
特にレスピーギのリュートの為の古い舞曲とアリア、第三組曲は
もともと好きではあるのですが訳も分からず涙がポロポロこぼれました。
こんな体験は滅多にあるものではありません。
音楽監督の飯森範親さん、正直彼個人はそんなに好きじゃない
(だってちょっとナ○シストっぽい・・・)のですが、
これには参った。ここまで聴かせるオケに育て上げた彼の腕には脱帽です。

前にも書いたけど、山形の方、このオーケストラは
もっともっと有名になって良いはずです。もっと応援してあげてください。

本当に素晴らしかったです。次は仙台フィルとの合同でのマーラーの
復活を聴きにいこうかと、そんな話になっています。
(その前に6月に東京、大阪遠征があります。
東京はチャイコフスキーコンクールの覇者、トリフォノフさんが、
大阪は中村紘子さんがチャイコフスキーピアノコンチェルト1番
やります!興味のある方は是非行ってみて下さい。本当に良いので)

この二日間は、五感が研ぎ澄まされる、本当に素晴らしいひとときでした。
そんな山形の様々なものに刺激され、
私も今している事を、完成に向け、頑張ろうと思いました。

(あ、長くなり過ぎたので、おまけ部分は次項に回します(^_^;)



2012年1月1日

今年もよろしくお願いいたします&予告(ファイブスター物語の2次サイトについて)

2012年になってしまいました。
昨年は悲しい事も充実した事もあまりに多くのことが
あったような気がします。
東北へは今年も行きます。今出来る事はこのくらいだと思います。
またその辺りはちゃんとブログに書かなくちゃいけませんね。
(ひとまず1月下旬に山形へ。待ってて山響!軽騎兵序曲凄く楽しみです。)

どうぞ今年は皆様にとって、
心穏やかな一年でありますように。


そして、12月辺りからtwitterではいろいろ騒いでいますが…、
今年は恐らく、きっと、多分、映画ゴティックメードの公開と、
ファイブスター物語の連載再開がある!と踏んでいます。

ただFSSファンとして連載再開を待ち続けて、8年位になってしまいました。
中学生の頃から(^_^;)この漫画のファンでファンで仕方がない私も、
流石に待ちくたびれてきました。
きっと、その間に離れてしまった方も少なくない気がします。
長過ぎますよね。映画は70分位だと聞いているのにw

それでもファイブスター物語及び永野センセイの1ファンとして、
新たな一歩を何かお祝いしたいなぁ、と思ったのですが
とは言っても、自分に出来る事は…特にないなぁ(^_^;)と諦めていました。
しかしあるアプリでふと思いついたことが。
それを頼りに、唯一私ができそうな事をネタにして
小説を書いてみることにしました。
年も明けましたし、こちらに予告をしておきます。
1月下旬~2月に出来ればいいなぁ、と思って文&挿絵を書いています。

さあこれで後戻りできないぞ!(^_^;)

この小説類は、同人誌ではなく、別ブログにて全て公開する予定です。
「真夜中の会話」
というタイトルで、長めの小説+短編1つ+読み物2つ位を予定しております。
話し物に関しては、オール、コーラス3世と、ファティマ・ウリクルの
恋愛ものです…
キャー、石投げないでー---
ちなみに、今まで小説なんて書いたことありません。
絵も久しぶりで、描いていた時からずっと下手です。すみません。
20年以上続いた、二人への愛と、熱意だけが全てです。本当。

タイトル名もえらく怪しげですが、そういうことはない予定ですw
現在執筆中。
頑張ります。FSSファンの方、永野センセイファンの方、
(このブログ読者に)そういるとは思えませんが、
出来たらこちらでもお知らせしますので、良かったら、見てやってください。


「君は、歳を取らない。」
(※知らない方に補足、真ん中の二人と、端の二人は同一人物ですw)

2011年11月5日

「いるかちゃんヨロシク」に今更気がつかされた

いるかちゃんヨロシクという80年代、りぼんで連載されていた
浦川まさるさんの漫画に今また嵌っています。
とはいえ、私は連載当時からこの漫画が大好きでしたし、
1年に一回くらいは本棚から引っ張り出すことがあるのですが…
こんなにのめり込んでいるのも久しぶり。
先日からもう何回も繰り返して読んでいます。

凄く乱暴にあらすじを書いてしまうと

スポーツ万能(というか超人)だけど勉強はてんで駄目、
やる気もあんまりないけどやるときゃ誰よりも燃える
お嬢様転入生、如月いるかと
成績抜群、スポーツ最強(というかこちらも超人だな)、
ルックスもすこぶる良く、モテモテだけど冷徹でお堅い性格な
生徒会長の山本春海が中心になって繰り広げられる
スポーツもののラブコメ少女漫画です。


恐らくこの漫画を知っている方30代後半だと思われますw
当時りぼん全盛期。
小学生の女の子が大抵りぼんかなかよしを交換こして読んでいた時代
(多分少年漫画だとキン肉マンとかキャプテン翼、
北斗の拳がブレイクした頃です)
少女ものの有名どころとしては、ときめきトゥナイトや、
有閑倶楽部、星の瞳のシルエットなどが連載されていた辺りの漫画です。
なので当然主人公たちは中学生~高校生。
主役のいるかちゃん以外、とてもそうは見えませんがw
美男美女、大勢出てくるキャラクター個々のドラマ、
沢山あるスポーツシーンも見応えがあり、
今でも漫画のクラシックとして充分読めると思います。

この漫画もう何十回も通して読んでいる筈なのに
改めて繊細な伏線とか、細かいギャグとかを見逃している事に
気づかされて、自分の節穴ぶりに苦笑しています。
その中で最大の見落としだったのはこのシーンです。

…数ページだけ写真にとってみました
写真を撮っている時点で、この年なんだけどとっても恥ずかしかった…
(これは一定期間で削除するかも知れません)

この数ページは、漫画の中で何回かある最終回の一つ、別れの場面です。
確か当時このシーンが反響を呼んで、本来はフィナーレだった筈なのに、
話の続きが出るようになったとか言われています。
リアルで読んでいた当時はよく走っている電車に追いついたなー、とか
そんな間の抜けた事を考えていたのですがw

今回はじめて気がついたんですよ、
いるかちゃんだけでなく春海も泣いていた事に。
小説とか漫画で男性に泣かれると・・・ダメです。落ちます。
勿論ウジウジ何度も泣かれるのはいけませんが・・・

でもウリクルを失ったコーラス3世も、
ロイエンタールを失ったミッターマイヤーも、泣いているんですよね…
ついでにハッキネンはサーキットで2度泣いているw

どうしようもない場面になった時って、男の方って泣く事もあるのでしょうか?
今更ながらそんな事を思いつつ、
多分この春海に二十年以上も経ってからノックアウトされ
真剣に読んでしまうのでありました。

多分今は新品ではもう手に入らないと思いますが、
写真からも分かるとおり絵も大変綺麗なので、
気になる方はブックオフとか、アマゾンのマーケットプレイスでどうぞ。
(コミックス全7巻、文庫全4巻)
個人的名作だと思っています。

2011年9月4日

ジェームズ・メイとロンドン・プライド

Top Gearの薀蓄男、ジェームズ・メイが
本国イギリスでビールのコマーシャルに出演している。
そのCMは、イギリスのパブのイメージそのものなのに、
どこか上品な感じに見えてしまう。
これはご本人の人柄とも関係するのでしょうか?



私はこのCMを見て一度ロンドン・プライドを飲んでみたいと思いつつ、
すぐ忘れてしまったのですが(^_^;)
twitterでの会話からふと思い出し、通販で頼んでみる事に。

いろいろ調べたのですが現在の所
カクヤス
購入するのがいちばんハードルが低い気がしました。
(合計2500円で送料無料になりますし、他のお酒や食べ物も豊富です)
それがこちら。



味はどう?かと言いますと…
あんまり外国ビール経験値は少ないのでその点お許し頂きたいのですが
炭酸度は少なめ、発酵した、フルーツにも似た香りがして、
飲み口は日本のビールよりもずっと穏やか。
しかしあとから苦味がのどにグッとくる、といった感じでした。
私は大変好みの味でした。

となると、私は次の目標を設定したくなりました。
是非あのCMみたいに、一度パブで飲んでみたい!

…という訳でロンドン・プライドを置いてあるお店探し開始。
ところが、見つかりません(^_^;)
単に私が探しベタなのかも知れませんが、
「樽生で、常時あり、メニューがHPで確認できる」
お店限定で捜索したところ、全国でこれだけになりました。

Ale House(池袋)
THE FooTNiK(恵比寿)
failte(渋谷)
cadeau(田町)
下町ビアホール ガブリエ(門前仲町)
Lighthouse(国分寺)
トラファルガー(町田)
リゴレット(六本木)

↑数店あるみたいですが、確認できたのは六本木だけです。
ブルーノート東京(青山)

the tabern(横浜市)
Gastro Pub ARROWS(千葉県市川市)
The Queen Victoria(埼玉県秩父市)

ブービーズ(愛知県刈谷市)
HOSANNA(兵庫県姫路市)

…全国版で、以上です。(^_^;)
勿論瓶で出す所、あるいはゲストビールとして期間限定で
出されている所ならばもっとある
(とはいえ、それを足してもこの倍くらいしかないと思います)
ので、まずお近くの英国風パブのチェックをされつつ、
上記のお店で確実に飲みたい時は、念のため電話確認される事を
お薦めいたします。

それでは、私もこのメイさんのようにピアノを弾きながら…
は無理でも、近日中に出かけて、
またブログでレポートできたら、と思います。
Top Gearファンの皆さん、メイさんファンの皆さんもいかがでしょうか?

2011年8月24日

時は舞い降りた。その3

ライブの内容に全く不満がなかった訳ではない。
私は前記した3rdの"PERVERSE ”と4thの”Already”が特に好きで
しかも"Already"の頃は彼らも来日しなくなってしまったので
是非この時の曲を聴きたかったのに…
プレイされた曲は
1stの"Liquidizer"と2nd"Doubt"で大半を占められており
"Already"に至っては一曲もなかった(^_^;)

否勿論その2枚だって好きですけどね…
"All the answers"とか聴けるとは思わなかった曲もあり、
それはそれで嬉しかったし。
でも聴きたい曲は他にもワンサカあるのに!
"Motion"とか"Rails"とか"SPIRAL"とか、あの場で聴きたかった!

…この辺りはアルバムの個性上、
聴いた人によって感想が全く異なると思います。

後キーボード関係はちょっとイマイチでしたよね…
なんて書くとイアンが可哀想なことになってしまうのですが、あえて。
(最近やっていなかったのかな?)
ひょっとするとその辺りも選曲と関係あるのかな?と
考えたりもしました。

でもあのマイクが見られたから良い。単なる懐かしいだけじゃない、
音楽の創り手としての才能をまざまざと見せ付けられる、
あの感じをもう一度味わえたので、それで充分、といった1時間でした。
(ライブ時間も短いですが、元々そういう意向のバンドですしね)

そして不思議だったのは、
このライブが解散だとかフェアウェルだとか、
そういう雰囲気を全くといって良いほど感じなかったことです。

悲壮感とか、終わってせいせいする、だとかいう空気が
まるでありませんでしたから。
しかもイアンが「また来年」と言っていたようですし、
ひょっとすると次があるのかしら?
そんな事をちょっとだけ、ちょっとだけですが期待してしまった
赤坂の夜でした。

かなわぬ願いかもしれませんが、もしイアンの言っていた事が本当なら、
新しい音と、出来たら今日やらなかった曲をまた歌いに来て下さい。
とても素晴らしい時間をありがとう。
貴方のしてきたことは、間違っていなかったと改めて思います。


Jesus Jones - Idiot Stare

時は舞い降りた。その2

赤坂BLITZへ行くのははじめてだった。
その名前は有名でキャパも事前に調べてたけど、
実際の会場を見るとJesus Jonesがここで?
と思う程小さく感じられた。
そして私と同年代か、それ以上か?という感じの観客。
2ndアルバムの"Doubt"の時売られていた
Tシャツを着ている方も何人かいた。
あれ学生の時私も持っていたけど、物持ちいいなぁ…
と思いながらスタンディングの後方で
開演をただボーっと、何もせず待っていた。
流れてくるメロディは何故か10ccやエルトン・ジョンだったけど
そういえば昔、厚生年金会館でライブをした時も、
そんなだったかも知れない。

そんなJesus Jones本来の音を考えれば
違和感のあるBGMが打ち破られるようにして、
ライブがはじまった。
ジェリーやアランといったメンバーはTシャツだったのに
マイクは髪を黒っぽく染め、短く七三分けみたいにして、
グレープ色のシャツを着て現れたのでまずここでたまげた。
何と言うか、この辺でお勤めの外国のサラリーマンが
仕事帰りにギター持って現れたみたいでさ…

でも明らかにカッコいい。何故だ?体型か?
次の瞬間、訳がわかった。

オーラがパーッと花開くかのように、以前以上と思えたほど
真っ直ぐな力強い声で”who? where? why?”が心に響いた。
もう十何年も時間は経っていたけど、彼らは変わっていなかった。
経年で悩むのはもうやめた。
1時間弱の短いライブだったけど、全力で楽しんだ。

Who? Where? Why? - Jesus Jones

時は舞い降りた。

この放置されたブログを書く気になったのは
Jesus Jonesのライブ、それもフェアウェル・ライブに行ったから。
魔法にかかったような、あるいは狸にでも騙された?
ような気分になったから。


何回かブログでもJesus Jonesの事を書いているように思う。
彼らのことを知っている方は確実に35歳以上でしょう。
凄くアグレッシブだったのに、3rdアルバム"PERVERSE"が
英マスコミから無視を決め込まれて急速にいなくなってしまったバンド。
日本ではもうちょっと彼らへの支持が続いていたけどね、
でも結局彼らを庇いきれなかった。
その事は今も辛く思う。

クラシックばかり聴くようになった今でも、
JESUS JONESは時折取り出して聴いていた。
単に昔が懐かしいだけではない。
その後も多くのポピュラー音楽が世間で流れたり、
自分でも買ったりしたけど、
残ったのは彼らとGANGWAYとCHICANEだけだった。
攻撃的な音、良く練られた、意味深な歌詞(ラブソングなんてない)
ロックなのにポップで、メロディアスなフレーズ、
ヴォーカルでありJesus Jonesのコアでもあるマイクの、
美声とは言い難いが惹きつけられるパワー溢れる真っ直ぐな声。
今でも古さを感じない。
いや"PERVERSE"に至っては
ようやく時代が追いついてきたような気がするのに。


布袋寅泰と武道館でのツアーがあったのは1994年の事だったらしい。
行ったのに、らしい。なんて言わなきゃならない位遠い昔の記憶になってしまったのに
今年になって突如一日限りのライブが行われる事に。
それも、いきなり解散公演。
何の事情かはさっぱり分からないけど、絶対行く!とチケットをすぐ買った。

でもね、せめて後5年早かったら。
楽しみにしつつもどこか後ろめたい感じがあったのも確かだ。
彼らは十数年もどうしていたんだろう、何故今最終公演なのか?
音はあの時より劣化していないだろうか?
歳月を感じてしまうだけになってしまわないだろうか?
お客さんだって来たくても来れない年齢になってしまったのでは?
余計な事をいろいろ考えてしまい、
テンションが上がったり下がったりしながら
当日を迎え、私は赤坂BLITZへと足を運んだ。

Jesus Jones - Right here right now