2011年8月24日

時は舞い降りた。

この放置されたブログを書く気になったのは
Jesus Jonesのライブ、それもフェアウェル・ライブに行ったから。
魔法にかかったような、あるいは狸にでも騙された?
ような気分になったから。


何回かブログでもJesus Jonesの事を書いているように思う。
彼らのことを知っている方は確実に35歳以上でしょう。
凄くアグレッシブだったのに、3rdアルバム"PERVERSE"が
英マスコミから無視を決め込まれて急速にいなくなってしまったバンド。
日本ではもうちょっと彼らへの支持が続いていたけどね、
でも結局彼らを庇いきれなかった。
その事は今も辛く思う。

クラシックばかり聴くようになった今でも、
JESUS JONESは時折取り出して聴いていた。
単に昔が懐かしいだけではない。
その後も多くのポピュラー音楽が世間で流れたり、
自分でも買ったりしたけど、
残ったのは彼らとGANGWAYとCHICANEだけだった。
攻撃的な音、良く練られた、意味深な歌詞(ラブソングなんてない)
ロックなのにポップで、メロディアスなフレーズ、
ヴォーカルでありJesus Jonesのコアでもあるマイクの、
美声とは言い難いが惹きつけられるパワー溢れる真っ直ぐな声。
今でも古さを感じない。
いや"PERVERSE"に至っては
ようやく時代が追いついてきたような気がするのに。


布袋寅泰と武道館でのツアーがあったのは1994年の事だったらしい。
行ったのに、らしい。なんて言わなきゃならない位遠い昔の記憶になってしまったのに
今年になって突如一日限りのライブが行われる事に。
それも、いきなり解散公演。
何の事情かはさっぱり分からないけど、絶対行く!とチケットをすぐ買った。

でもね、せめて後5年早かったら。
楽しみにしつつもどこか後ろめたい感じがあったのも確かだ。
彼らは十数年もどうしていたんだろう、何故今最終公演なのか?
音はあの時より劣化していないだろうか?
歳月を感じてしまうだけになってしまわないだろうか?
お客さんだって来たくても来れない年齢になってしまったのでは?
余計な事をいろいろ考えてしまい、
テンションが上がったり下がったりしながら
当日を迎え、私は赤坂BLITZへと足を運んだ。

Jesus Jones - Right here right now

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