1からの続きです。
エンヤと平沢進にはいくつかの共通点があって
・バンドから1アーティストとして独立した
・デビュー年が近い(1988年と89年)
・音(声の多重録音など)
・映画音楽などを手がけた事がある
なおかつ私がポピュラー音楽に求める4つの要素
・サウンドが独特
・曲がキャッチー
・作詞に世界がある
・声に色気がある
をどちらも満たしています。
ただ、私はエンヤに関しては、デビューアルバムの"watermark"以来
ずっとアルバムを買って愛聴し続けていたのですが、
ある時を境にブッツリと途切れてしまいました。
それは2004年に「アマランタイン」「菫草(すみれぐさ)」が
パナソニックのCM曲として作られた(採用されたのではなく)事が
きっかけでした。
ええ!あのエンヤがCMの、それも日本の曲を書くの。と思った一瞬、
それは私自身が大切に持っていたエンヤの世界が崩れてしまった
瞬間でした。
曲そのものがあまり好きではなかった事もあったのですが、
それ以降、彼女のアルバムは全く聴かなくなってしまいました。
ところが、今私は平沢進を、エンヤに出会った時は全く知らずに
デビューから20年も経った今になって夢中になっています。
それも、twitterやUstという手段によってめぐり合って。
誰かの音楽を好きになるきっかけはその人、その時によって様々です。
ただ平沢進の事を少し調べているうちに、
どうもネットの世界では今ちょっとした有名人になっているらしく、
メジャー(という言葉を彼は嫌うようですが)一歩手前くらいまでは
多分ブレイクしているような感じを受けるのです。
(リボルテックというフィギュアのリクエスト投票で1位になったとか、
そのニュースは元々知っていたのに、当時はこれがまさか実在する
アーティストの事だとは思いませんでした(^_^;)
つまり平沢進の人気が出ていなければ、Ust中継もなかったでしょうし
それによって私が彼の音楽に出会う事はなかったかも知れないのです。
加えて思ったのは、嗚呼、ひょっとするとエンヤについても
「アマランタイン」「菫草(すみれぐさ)」でのCMで
ファンになった人も、きっと大勢いるのだろうと。
出会いはどこに落ちているか分かりませんが、
ただ、拾い易さに関してはCMの威力は絶大です。
20年前のファンが、最近の人気ぶりについてどう思っているのか、
それも様々でしょう。
ただ、それを良い傾向と思わないファンもきっと少なくないだろうと、
実感と共に伝わってきました。
年月によるアーティストの音楽作りに対する姿勢の変化とは別に、
それも頭に入れて聴かなくてはいけないかな、と思うこの頃です。
平沢進を単なる一過性のマイブームではなく
じっくりと楽しみたいと思いつつ、
エンヤのことを再び見直してみようかな?と
振り返るきっかけにもなりつつあります。
多分彼女は、今も全力で音楽を創り続けていると思うから。
おまけ
せっかくなので動画もちょっと貼ってしまいます。
今回のアルバム"SOLAR RAY"で怖くも美しいと思ったこの曲と
エンヤで一番好きなこの曲を。
でも、パソコンの余計な雑音が邪魔するでしょうから、
二人の音の立体感は、是非購入してステレオで聴くのが良いです。
全然違いますよ。
※平沢進については次は何にしようか。
”Sim City”か最新オリジナルの”点呼する惑星”にするつもりですが。
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