2011年1月27日

エンヤと平沢進と”SOLAR RAY” その1

突然ですが、私がポピュラー音楽に対して求めるものは4つ。

・サウンドが独特
・曲がキャッチー
・作詞に世界がある
・声に色気がある


この4つが揃っているアーティストがいたら、
私が夢中になり”浸かってしまう”可能性がかなり高いです。
ただし、この4つの条件が同時に揃う人やグループはかなり少ない。
本当に少ないです。

1月14日の夜、twitterのタイムラインに"平沢進"のUstライブ中継の事を
書いている方が何人かいました。
平沢進って誰だっけ、名前は聞いたことがあるけど…
あっ!「千年女優」の音楽の人だ!!と思い出すのに数分かかりました。
(実は今ちょっとした時の人で、ネットで何度もその名前に遭遇していた
事に、後で気がつきましたが)
その時はたまたま時間もあったので、
このライブUstを興味本位で見てみることに。

まずてっきりお若い方なのかと思っていたら、
おじさんだった事にのけぞりつつ(^_^;)
パソコンから流れてくる音楽は、
上記4つの条件を全て満たしているではないか!
ただでさえ中々そんな人はいないのに、
それも日本人でこんな方がいたのかと、
数分で驚きと感動でいっぱいになり、
その後ライブが終わるまでパソコンに釘付けになってしまいました。

あの時タイムラインに平沢進の事を書いてくださった
フォロワーの皆さん、こんな出会いを私に下さった事にまず感謝。


さてその後は情報収集しつつ何かCDを買おうと思ったのですが、
何せソロ活動20年、P-MODELというテクノバンドの時代を含めると
30年も活動されている方なので、一体何から買っていいのか分からない。
作品数も元々膨大なのにベスト盤らしきものも複数、
リモデルされたものまで数えると
とてもじゃないがすぐに追いつけそうもない。
どうしようかな、最新の「突弦変異」「変弦自在」
(要はどちらもリモデル盤、ですよね)を買えば良いのかな。
と考えていたのですが…

ただ、私はただのベスト盤って好きではないのです。
「世界」のある人は一曲切り取っても、それが例え素晴らしい曲でも、
後でオリジナルを買うとそちらの方ばかり聴いてしまうから。
最新版はリモデルだとしても、2枚買うのはなぁ…

と悩んだ末、お試しの一枚で買ったのは
2001年のリモデル・アルバム”SOLAR RAY”にしました。
多分意図的なのでしょうが、オリジナルアルバムのタイトル曲が
4曲入っていたので今後の参考にしやすいし、
コンセプトの"P-MODEL風アレンジ"なら、音色もオリジナルと違いつつ、
一挙両得で平沢進とP-MODELの世界が分かるかな?という安直な理由で。

そうしたら、ヤラレマシタ。
これが素晴らしい。10年前とは思えないアグレッシブな音の洪水。
勿論何枚かのアルバムから曲を持ってきているので
統一した世界観はありませんが、
トリップ感、音の立体感がもうたまらない。
声の「言葉と音」としての引力もグイグイ引っ張ってくる。
ロックとテクノとの音の融合を目指したマイク・エドワーズは
こういう音楽を作りたかったのでは?と頭をよぎりました。

私の手持ちのアルバムは
今この”SOLAR RAY”しかないので、
平沢進のことはこれ以上語れません。
ただ聴き込んでいるうちに、もう一人のアーティストの事が
思い出されてきました。
それは、エンヤです。
(2に続く)

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